作者のモンゴメリ自身が牧師夫人であったこともあり、『赤毛のアン』の中には聖書の言葉がたくさん引用されています。それは物語の中に自然に溶け込んでいるので、特に意識をすることはないかもしれませんが、その精神は物語の重要な核になっていることは間違いありません。副題に「『赤毛のアン』を大人読み」とある通り、これはアンファンの大人の方が、改めて物語の中のキリスト教的精神に触れるヒントをくれるものです。そういえは翻訳者の村岡花子さんも、敬虔なクリスチャンでいらっしゃいましたね。そう思うと、これ以上アンの翻訳をなさるにふさわしい方もいなかったのでは…と感じます。
新刊『アンが愛した聖書のことば』
恐れ入ります、閲覧中の記事は更新されてから1年以上が経過しています。内容が古い可能性がありますのでご注意ください。