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国際アンデルセン賞作家賞をまど・みちおさん以来20年ぶりに日本人が受賞した!という嬉しいニュースが飛び込んでから、「守り人」シリーズをはじめ大変な注目が集まっている上橋菜穂子さんの最新エッセイが本日入荷しました。『明日は、いずこの空の下』(講談社/1300円+税)です。
上橋さんのエッセイを読むと、物語を紡ぐというのはそれがたとえファンタジーであっても(だからこそ…かもしれませんが)、頭の中で考えただけの絵空事ではだめで、本当に人を感動させるものはその人の深いところに蓄積された実体験からしか生まれないのだということを感じます。たくさんのどんな経験をも無駄にしないところがすごい!と思いますし、それを物語に昇華する上橋さんの“生みの苦しみ”を思うと、簡単に「次回作が楽しみです~」なんていうのもはばかられますが、それでも「この人の物語が読みたい」と強く思ってしまうわがままなファン…(苦笑)。新作『鹿の王』は今月末に刊行予定ですので、その前にこのまじめでおちゃめな(と私は思う)上橋さんのエッセイを、存分に楽しみたいと思います!

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ナルニア国では、現在上橋菜穂子フェアも開催中。お立ち寄りの際は、ぜひこの平台も見てくださいね!