本日入荷の岩波ジュニア新書の新刊です。2013年に出た『人を見捨てない国、スウェーデン』の続編『女も男も生きやすい国、スウェーデン』――著者はリンドグレーンの評伝なども書かれたスウェーデン在住36年の三瓶恵子さん。生活の中から見えてくる、“平等な社会を作る”ためのスウェーデン社会の取り組みを詳しく報告しています。“男女平等”というとなんとなく女性にだけメリットがあるような気がしますが、実は性別による差をなくすことは男性にとっても生きやすい世の中になる――ということが、具体的な例を示しながら解説されます。よその国のことを知ると、私たちが当たり前に感じていることも実はそうではないことに気がつきます。これから社会に出ていく若い人たちに、ぜひ読んでほしい本です。もちろん、今現役の社会人の皆さんも、ちょっと立ち止まって考えるきっかけにしていただけたら嬉しいです。
『女も男も生きやすい国、スウェーデン』三瓶恵子著/岩波書店 880円+税