東京子ども図書館の季刊誌「こどもとしょかん」の153号(2017年春号)が出ました。今回は読物・ノンフィクションもめぼしいものが多かったようで、棚も充実していますね(笑) 新しいどんな本が紹介されているか、ぜひ現物を手にとってご覧くださいませ。
今号の特集は、「ノンフィクションをどう手渡すか」と「『物語の森へ』いよいよ刊行!」の二本立て。じっくり読んで皆さんの様々な活動にお役立てください。
松岡享子さんは季刊誌の中のエッセイ“ランプシェード”で、先日亡くなったディック・ブルーナさんについて書かれています。日本とオランダでの訃報の取りあげ方の違いに触れていて、日本では芸術家というよりもミッフィーグッズの生みの親といった扱いだったと、とても残念に感じていらっしゃるようでした。ピーター・ラビットもうさこちゃんも、最近では『げんきなマドレーヌ』や『ひとまねこざる』などのロングセラーの絵本が次々に商品化されていて、元が絵本であることを知らない人も増えています。これらは単なるキャラクターではなく、子どもたちの心を楽しませる優れたおはなしなのに…と、グッズだけが一人歩きしているのを見ると悲い気持ちになります。私たちは書店として本の存在を多くの人に伝えていかなければ!と思ったエッセイでした。
季刊誌「こどもとしょかん153号」(最新号)
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