今月の岩波少年文庫の新刊です。以前『こいぬとこねこはゆかいななかま』というタイトルで出ていたヨゼフ・チャペックのお話が、新しい訳になり岩波少年文庫の1冊に加わりました。少年文庫にはカレル・チャペック(チャペック兄弟の弟)の『長い長いお医者さんの話』はありましたが、この本が入って兄弟の書いた子どもの本が揃った形になります。まじめに面白い、チェコの児童文学の古典――子どもの頃に読んで大好きだったことを思い出し、また改めて子どもたちに紹介できるようになったことをとても嬉しく思っています。でも、個人的には前のタイトルがよかったなぁ…。この二人、本当に“ゆかいななかま”なんですから!10の楽しいお話を、大人もどうぞお楽しみください。

『こいぬとこねこのおかしな話』ヨゼフ・チャペック作/木村有子訳/岩波少年文庫 640円+税