これまでにも何回かナルニア国日記で紹介した、タムラ堂のハンドメイド絵本(『夜の木』『世界のはじまり』など)の最新刊です。「10人のアーティストによるインドの民族の物語」と副題にある通り、この絵本は見開き1ページごとに絵を描いた人が違うのですが、不思議な統一感があって言われなければ気づかいないかも…。今回は表紙に窓があいていて、そこから黄色いお日さまがのぞいています。紫の表紙も明るくてステキです。


中をちょっとだけ開いてみました。太陽と月をめぐる壮大なインドの世界観が、この不思議な絵とともに簡潔なテキストで語られます。同じように太陽と月を見て、私たちとはこんなに違う表現方法になるということがまず驚き!でも言葉には深く共感するところがあります。
手触りも匂いも、何もかも日本の絵本とは違うことばかりで、触れるだけでワクワクする作品です。ぜひお手にとってご覧くださいませ。今回の入荷は10冊です。

『太陽と月 10人のアーティストによるインドの民族の物語』 青木恵都 訳/タムラ堂 3000円+税