以前『あおいやまいぬ』のタイトルで出ていたマーシャ・ブラウンの絵本が、訳も色も新しく生まれ変わりました。

日本語のタイトルを原題通り“The Blue Jackal”にしてほしいというのは、マーシャさんの希望だったそうです。タイトルを見直すに当たっては、本全体(訳文と色)も見直されて、驚くほどきれいな青いジャッカルが誕生しました! インドの寓話集「パンチャタントラ」から生まれたというこの絵本は、訳文がかつての「です・ます調」から「~だ」となり、非常に力強く歯切れのよい印象に変わっています。教訓はそれぞれの読者が読み取るものだと思いますが、最後の格言に「うう~ん」と思わずうなる大人も多いのではないでしょうか…。

『あおいジャッカル インドの昔話』マーシャ・ブラウン作/こみやゆう訳/瑞雲舎 1300円+税