『人形の家』や『ねずみ女房』の作家ルーマー・ゴッデンが書いた幼年童話“四つの人形のお話”が、装いも新たに再刊されました。以前は福武書店(ベネッセ)から出ていたのですが、もうご存知の方も少ないかもしれませんね。ナルニア国のスタッフは、何とかしてこの本が復活してほしいとずっと願ってきましたので、今回の再刊をとても嬉しく思っています。
人形で遊ぶのは女の子……だけではありません!「 ポケットに入れて外に連れてって!」という人形のジェーンの願いをかなえてくれたのは、元気な男の子ギデオンでした。 ゴッデンの作品に登場する人形たちは、ただの受け身の存在ではありません。強く強く願うことで自分の意志や希望をかなえていく、体は動けなくてもとても能動的な主人公です。ワクワクするような冒険(時には危険も)は、自ら望むことで自分のものになるのだとお話を読むと心が躍ります。この楽しい本をぜひ子どもたちに届けたいと、私たちも強く強く思っています!
『ポケットのなかのジェーン 四つの人形のお話1』
ルーマー・ゴッデン作/プルーデンス・ソワード挿絵/久慈美貴訳/たかおゆうこ装画/徳間書店 1400円+税
2巻目以降もお楽しみに!
2.『ゆうえんちのわたあめちゃん』 2018年8月刊行予定
3.『クリスマスの女の子』 2018年10月刊行予定
4.『ふしぎなようせい人形』 2019年1月刊行予定