【たくさんのふしぎ40th】🤔(1990年4月号)
『風はどこからくるのだろう』
吉野正敏 文
夏目義一 絵
福音館書店 刊
2025年4月 発行
1430円(税込)
40ページ
風が吹くしくみを解き明かします
風というのは空気の流れを指す言葉です。風そのものを見ることはできませんが、風によって動く様々なものや、風によって生じる事象を通して、私たちは風を見たり感じたりすることができます。この本では風のいろいろな種類や、それが人々の生活にどのようにかかわっているのかを教えてくれます。
地上近くを吹いている風は、向きや強さを肌身に感じてわかりますが、直接感じることのできない上空の風も雲の形が教えてくれます。雲の種類や形を知っていると、風の向きや強さがわかるのです。また風の強い土地では、家や畑を守るために風を防ぐための木を植える習慣があり、そこからもどちらの方向から風が吹いてくるのかが見えてきます。
風は大まかにいって、冷たいところから暖かいところへ向かって吹く性質があります。それは局地的に吹く風でも、地球全体で吹く風でも同じです。もしこうした風の流れが起こらなかったら、地球は極端に暑いところ(赤道付近)と寒いところ(両極地)に分けられてしまい、人が住むには適さなかったかもしれません。台風のように、人々の生活に大きな被害をもたらす風もありますが、風の恩恵なしには暮らしていけないのも事実です。クリーンなエネルギー源としても近年注目されている風ーー島国日本は風の国とも言え、これからも風との上手な付き合い方を模索していく必要があるのです。(か)
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