【たくさんのふしぎ40th】🤔(2019年12月号)
『地球の中に、潜っていくと…』
入船徹男 文
関口シュン 絵
福音館書店 刊
2023年1月 発行
1430円(税込)
40ページ

地球の中には何がある?

地球の奥底がどのようになっているか、疑問に思ったことがありますか?地球の表面はプレートに覆われており、内部は熱いマグマが溜まっていている。大人でもこのような知識しか持ち合わせのない人が多いのではないかと思います。本書では研究者であるおじいさんが二人の孫を連れて地球の内部を探索にでる場面から始まります。地底を旅する冒険物語のようでもあり、漫画形式で書かれているので読みやすく、楽しく知識が身に着くこと間違いなしです。

地球の表面は地殻で覆われており、内部はマントル、その中心には核があります。読んでいて驚いたのは、マントルはかんらん石(ペリドット)やざくろ石(ガーネット)でできており、地下2900km付近の核は鉄やプラチナ、金でできているということです。まるで宝箱のよう!中心部に鉄があるというのは不思議ですが、理由は地球誕生まで遡ります。およそ46億年前、地球の元となる星にいくつもの隕石が衝突したことで大きくなるとともに温度が上がり、マグマが発生します。やがてその中の重い成分(鉄など)が中心に向かって沈み核となり、今の地球になったのです。地球内部は今でも温度は高く、核の中はなんと約500℃ですが、誕生時と比べると少しずつ冷えているのだそうです。

また、表面のプレートは内部へ沈む動きがあり、内部にも下降へ向かう流れや上昇する流れがあります。プレートの動きは1年間で数センチという非常にわずかなものです。しかし確実に動いており、大陸の形にも影響を与えています。地震や噴火はそんな地球の動きが感じられる現象ですよね。1億年後には日本という島も存在しません。内側も外側も地球は生きているのです。(ほ)

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