7月25日(金)からナルニアホールで開催してまいりました、堀川理万子『いま、日本は戦争をしている』原画展も、終了まであと1週間となりました。
今年の8月は戦後80年ということで、多くのメディアも例年以上に太平洋戦争について特集をしていたように思います。世界では現在進行形の戦争もある中で、80年前の日本の様子と今の戦争との類似点にも気づかされることが多くありました。原画展を見に来てくださった方の感想の中には、自分たちの暮らしが平和であることへの複雑な思いを綴られたものが散見されました。

感想ノートには、この本を作られた堀川理万子さんへの感謝やねぎらいの言葉も多くありました。

「大作、心がもげそうになりながら描きあげられた事でしょう。本当にお疲れさまでした。」
「どうやって絵にしたんだろう。どれほど取材をされたんだろう。どれほどの人と語ったんだろう。すごい本です。」
「こうして失われつつある戦争の記憶を聞かせてもらい、作品に昇華して下さる堀川さんのような作家さんがいることをとてもありがたく思います。」
「なんというか感動のひとことです。訴えてくるものが凄い。勤め先に1冊そなえます。」
「当時の体験者に取材をとって、絵を起こしていく姿に、堀川さんの本気を感じました。おからだ大切に!」

ご自身のご両親がちょうどこの本の子どもたちと同じ世代だった方からの感想も多く寄せられました。皆さまの誠実な思いがあふれていて、こちらも胸が熱くなります。さらに抜粋していくつかご紹介します。

「亡母は終戦時10歳。彼女の子ども時代に想いを馳せ、戦争で失うもの、子どもたちから奪われるものがどれほどのものか、想像しています。」
「戦時中に幼少だった母、小学生だった父達は、むごい話や殺りくのシーンが嫌いでした。そんな両親のことを思う1日でした。」
「戦争を経験した祖父母は既に亡くなった。両親は戦後生まれで年老いた。私たち世代はどのように戦争を伝えていけばよいのか。」
「昭和5年生まれの父、昭和10年生まれの母の話をまざまざと思い出す本でした。伝え続けることの大切さ!そんなことをたくさんたくさん思えたひとときでした。」

様々な世代の方が、原画を見、本を読んで心を動かされています。まだご覧でない方は残り1週間、ぜひナルニア国の展示会におでかけくださいませ。

『いま、日本は戦争をしている』堀川理万子 文・絵/小峰書店 4180円(税込)
※ナルニア国でお買い上げの方には特別に堀川さんのスケッチ帳からプリントしたカードを差し上げています。遠方の方にはお届けも承っておりますので、お気軽にご連絡ください。

★ご注文、お問い合わせはお電話、Fax、メールにて承ります★
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メールでのお問い合わせは下記のフォームからどうぞ。

お問い合わせフォームへ