【たくさんのふしぎ40th】🤔(2008年8月号)
『こおり』
前野紀一 文
斉藤俊行 絵
福音館書店 刊
2012年6月10日 発行
1430円(税込)
40ページ
氷がもつ力に生かされている、わたしたち
夏といえば、かき氷!
お店でいただく ふわふわなかき氷も、家で作るガリガリのかき氷も、暑い今ならではの美味しさで、食べると楽しい気持ちにもなれますよね。
冷凍庫から氷を出して、アイスコーヒーやアイスティーにして飲むとき、氷をよく見てみてください。すると、氷に白いところや小さな泡が入っていることがわかります。
この正体は「空気」。空気は目に見えませんが、水の中にもたくさん溶けているんです。
水が氷になると、空気はいろいろな形になって姿を現します。小さな泡が連なって、生きもののように見えたり、シャボン玉のような形に見える泡があったりと、氷を眺めると、色々な形をした空気を見ることができます。不思議ですね。
でも、かき氷専門店などで見る氷は、泡がひとつもない、透明で綺麗な氷であることが多いです。この違いは何でしょうか。 そこには、氷が冷やされる時間が関係しています。短い時間で冷やされると、白いところや小さな泡ができ、ゆっくりと長い時間をかけて凍らせると、透明な氷ができるのです。
「透明な氷がつくりたい」と思う方もいらっしゃることでしょう。長い時間と根気がいりますが、3つのコツをつかめれば、誰でも、お家で透明な氷を作れます。時間がある時、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
透明な氷が作れるとしたら、ピンクや黄色、水色のように、色のついたカラフルな氷もつくれるのでしょうか?ーー答えはNO。色のついた氷は、氷がもつ、ある性質のせいで作れません。しかし、その性質のおかげで、わたしたちは地球で穏やかに暮らすことができています。
いったい、どのような力が氷にあるのでしょう?その仕組みは、ぜひ本書でお確かめください。(み)
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