クリーンヒット ⚾ ノンフィクション
『ボクは日本一かっこいいトイレ清掃員』
大井朋幸 著
岩波書店 刊
2025年6月20日 発行
1034円（税込）
207ページ
対象：中学生から
綺麗なトイレには笑顔と平和がある
奥多摩の公衆トイレを「日本一きれいにする」と決意して立ち上げた清掃チーム「OPT（オピト）」の代表である著者がなぜトイレ清掃員になったのか、など半生を振り狩りつつ、今後の展望について語った1冊。
いい意味で気軽に読めるフランクなかんじが、身近に感じられました。
思いがけず公衆トイレの清掃業務に携わるようになり、文字通り地獄絵図（！）のような便器と格闘する日々。当初は人生終わった、と失意のどん底にいた著者でしたが、ある日娘からの一言で一念発起！ 「日本一かっこいいトイレ清掃員」を目指すようになります。便器を手で磨き、床は寝転がれるくらいピカピカに磨きあげるーー清掃員であることに誇りを持ち続けられるよう奮闘します。誰もが気持ちよく使えるトイレであるように！
何気なく毎日のように使う公衆トイレですが、当たり前に使えるのはきれいにしてくれる人あってこそ！ そんなことを再認識させられました。きれいに使わなくちゃ、とも思いました（ま、汚して使ってはいないけど！）。
いまどき、進んで清掃員になろうという人はそう多くはないでしょう。でも、仕事ってなんだろう？ ということも考えさせられます。将来の道を模索する若い人に、手にしてほしい。
自然と元気と勇気がわいてくる1冊です。
ちなみに。以前テレビで「OPT」が紹介されたそうです。わたしは知らなかったのですが、見たことある人いますか？
彼らのことをより詳しく知りたくなったら、せひホームページをチェックしてみてください。 （す）
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