【たくさんのふしぎ40th】🤔(1993年2月号)
『魔女に会った』
角野栄子 文・写真
みやこうせい 写真
福音館書店 刊
2019年12月5日 発行
1430円(税込)
40ページ

『魔女の宅急便』の著者による”魔女の記録”

『魔女の宅急便』の著者である角野栄子さんが、実際に外国を訪れ、魔女に会った記録をまとめたのが本書です。
魔女の物語を書いて以来、魔女のことをもっと知りたいと思った角野さんは、旅をしてたくさんの魔女に会うことができました。
私たちに紹介してくれるのは、「ファスナハトの祭り」と「ワルプルギスの祭り」、「ベルギーの猫祭り」。それから「ルーマニアの魔女」について。ルーマニアのマラムレシュ地方では、魔女のことを「ヴラジトアレ(祈とう師)」や「半分魔女」とよんでいて、警察も相談するほど、たよりにされているそう。
角野さんは「今この世の中にほんものの魔女がいるなら、どんなことをしても会ってみたい」と強い思いを持ち、長い旅のすえ、ついに76才のアヌツァと82才のニッツァという魔女と出会います。青白い顔、とがった鼻、骨ばった手の指は、お話に出てくる魔女にそっくりだったといいます。写真が載っているので、皆さんも”魔女の顔”をご覧いただけますよ。ルーマニアの魔女との出会いには、魔法のような不思議な出来事が記されていて、驚かされました。
この1冊には写真がたくさん掲載されていて、お祭りで盛り上がる様子や、緊迫する場面を垣間見ることができるので、読者はドキドキしながらページをめくることでしょう。

魔女に会った角野さんは、魔女がいろいろな「顔」をもっていることを、私たちに教えてくれます。実際に魔女に会った、角野さんが感じたこととはーー。ぜひ、お手に取ってお確かめください。(み)

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