
【たくさんのふしぎ40th】🤔(2008年4月号)
米川明彦 文
祖父江慎 絵
福音館書店 刊
2020年10月1日 発行
1430円(税込)
48ページ
どんな「ことば」で、だれに、なにを伝えよう。
毎日、なにげなく使っている「ことば」。実は、おなじことやものをいうのに、たくさんのことばがあるって知っていましたか?
また、人が年をとって変化するように、ことばも時代によって、どんどん変わります。
例えば、寒い冬に活躍する「マフラー」を「えりまき」と、「タートルネック」を「とっくり」と呼ぶ時代がありましたし、人を華やかに見せる「ネックレス」は「くびかざり」と言う人もいます。
なので、年代がちがう人と話すと、話が通じないことがあった、という経験をされたことがある方も、中にはいらっしゃることでしょう。
どんなことばを使うかは、その人によっても変わります。食事をしている時、「おいしい」と言う人もいれば「うまい」「いいお味ね」「まいう~」と言う人もいます。地域によっては「ナマラうまい」「メッチャうまい」「バリうまい」など、食事のおいしさを強調することばもちがいます。
さらに、省略したことばを使う人もいます。例えば「ドンマイ」。これは、英語のドント・マインドを省略したもの。ほかには「たなからぼたもち」を「たなぼた」と言ったり、むねがキュンとなるほどときめくことを「むねキュン」と表現することもあります。省略しすぎて、原形をとどめていない言葉に触れて、驚いたこともあります。
このように「ことば」の不思議さやおもしろさを知ることができるのが本書の特徴で、堅苦しい内容ではなく、愉快なイラストといっしょに「ことば」の楽しさを知ることができる1冊です。子どもだけでなく、日本語を習い始めた外国人にとっても、勉強になるかもしれません。祖父江さんのユニークな絵が、「ことば」で遊ぶ楽しさを際立たせてくれます。
あなたは、どんな「ことば」で、だれに、なにを伝えますか? (み)
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