
1989年12月に月刊絵本「こどものとも」の1冊として刊行され、現在はハードカバー版になっている西村繁男さんの『もうすぐおしょうがつ』の続編が、2026年1月号の「こどものとも」として、実に36年ぶりに出版されました。前作はおじいちゃんの家で年越しを迎える様子が描かれ、最後は除夜の鐘をついて終わる……という展開でしたが、新刊『きょうはおしょうがつ』では、一晩明けてお正月を迎えた日の様子が描かれます。
神棚や仏壇に手を合わせた後、家族みんなでお雑煮やお節料理を食べ、初詣にいっておみくじを引き、いとこたちと羽根つきや福笑い、かるたなど、楽しいお正月の遊びをして楽しみます。ザ・にっぽんのお正月~といった場面の連続です。今はこのような一日を過ごすことのできる子どもは少ないかもしれないと思いましたが、実際に体験しなくても絵本で見るのも楽しいものです。「獅子舞いに頭をかまれてみたい」とか「自分だったら書初めに何を書こうか」なんて、想像するのもワクワクしませんか?
36年ぶりなのに、ひろくんもゆうちゃん(どちらも犬の子です)が、ちっとも変っていなくてホッとします。丁寧に描き込まれた風景や生活の様子の一つ一つが大人には懐かしく、子どもには珍しい、そんな魅力たっぷりの絵本です。
月刊絵本こどものとも 2026年1月号「きょうはおしょうがつ」西村繁男 さく/福音館書店 460円(税込)
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