
【たくさんのふしぎ40th】🤔 (2018年8月号)
『デタラメ研究所 まじめにサイコロ ころころふって100万回』
小松秀雄 文
コマツシンヤ 絵
福音館書店 刊
2023年6月15日 発行
1430円(税込)
40ページ
サイコロふって大実験 “確率コミックス”
「宇宙人が地球にやってきて、地球人が“デタラメ現象”をどう理解しているのかを調査する」という設定で書かれたコミックス。てるてる坊主のような姿の宇宙人・アール研究員と小学生のエヌくんが“確率”について考えていきます。
“確率”を簡単に説明すると「偶然の起こりやすさを測るために人類が発明した考え方」、つまり可能性と言い換えてもいいように思います。この本の中でも、例としてサイコロを転がして1の目が出る確率について考えていますが、ここに人が陥りやすい落とし穴があるのです! サイコロを転がして1が出る確率は6分の1、しかしそれは決して「必ず6回に1回1の目が出る」ということではありません。実際は物事はデタラメに起きるので、100万回くらいサイコロを振って1の出た数を数えれば「6分の1」に限りなく近づく……という程度の(というか途方もない)ことなのです。
確率は実際の結果を保証するものではなく、現実は予測がつかないことの連続なのだということを、デタラメ研究所のアール研究員はエヌくんに教えてくれます。それでも人間はそのデタラメに意味を見出そうとして占いを考え出したり、自然現象にも吉凶を見出してしまう――宇宙人からみると奇妙に見えるこうした行動こそ、デタラメをデタラメのままで放置することに居心地の悪さを感じてしまう「人間らしさ」なのかもしれません。
予測不能の事態(未来)を少しでも安心できるものにしたいという思いの先にできたもので最も身近なのは、毎日の天気予報です。様々に複雑な要素が絡み合って起こる気象現象を予測することの難しさは想像を絶するものですが、そこに人間はコンピュータとデタラメ(この場合は乱数というもの)を使って日々挑んでいます。
確率が「偶然起こる現象の起こりやすさを数値化したもの」であるならば、まず何事かを起こしてみなければどうなるか分からない。つまりサイコロを振らない限り、どの目が出るかは決して分からないのです。デタラメにどんな目が出るか、自分の予想や希望と違う目が出てしまう可能性も十分にあるわけですが、恐れてサイコロを振らなければ何事も起こりません。あなたはサイコロを振りますか? やめますか? (か)
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