【たくさんのふしぎ40th】🤔 (2004年6月号)
『和菓子のほん』
中山圭子 文
阿部真由美 絵
福音館書店 刊
2008年1月20日 発行
1430円(税込)
40ページ

ふだん何気なく口にしている和菓子にこめられた、繊細なメッセージをつたえます

素材はシンプルながら、姿形の美しさで食べる人を魅了する和菓子の魅力に迫る1冊。たかがお菓子と侮るなかれ! ここには日本人の自然に寄せる思いと美意識が見事に反映されているのです。

四季の移り変わりを巧みに写し取った和菓子。春は黄色や若草色が多く、また桜をイメージしたお菓子は蕾から満開となって散るまでを表現しています。お菓子の名前も「ひとひら」「春のにしき」「花ごろも」「桜山」「花いかだ」「花ぐもり」と、なんとも風流で美しいものです。和菓子でお花見ができそう! 夏は透明で涼し気な様子のお菓子が多く、口当たりもひんやりしていて暑さをひと時忘れさせてくれます。秋は自然の実りや紅葉を表現した明るい色調のものが多く、冬はもちろん雪の白が基調となっています。また年中行事とも深く結びついており、ひな祭り、子どもの日、お彼岸、お月見……など、折々に和菓子で季節を感じている人も多いことでしょう。

「和菓子」と聞くととなんとなくお茶席で出る高級なお菓子と思われそうですが、身近なおやつである団子・饅頭・煎餅・羊羹らもみんな和菓子です。美しい形と色を持つ和菓子には見立ても多様されており、つけられた名前から想像力を膨らませて季節をイメージする楽しみもあります。私たちの祖先がお菓子に込めた、健康長寿や供養といった願いを大切につなぎながら、おいしくいただきたいものです。(か)

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