2012年1月15日~1月21日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 8点

『ぼくたちのいえはどこ?』徳間書店
『としょかんねずみ』地方小出版流通センタ
『おなかのなかの、なかのなか』学習研究社
『いつまでもずっと』岩崎書店
『たまごってふしぎ』講談社
『ともだちやま』地方小出版流通センタ
『トックトック』フレーベル館
『ドラキュラ』小峰書店

♪ フィクション ♪ 16点

『ピーターサンドさんのねこ』あすなろ書房
『ウサギのトトのたからもの』徳間書店
『ゆきひらの話』偕成社
『妖怪一家 九十九さん』理論社
『ネジマキ草と銅の城』福音館書店
『エーミルはいたずらっ子』岩波書店
『吸血鬼の牙』偕成社
『雪ぼんぼりのかくれ道』国土社
『おなかがギュルン』新日本出版社
『火の壁をくぐったヤギ』国土社
『二せきの魚雷艇』国土社
『黒ネコジェニーのおはなし2 ジェニーのぼうけん』福音館書店
『ソロモンの指輪1 フェニックス編』理論社
『シノダ! キツネたちの宮へ』偕成社
『そして、ぼくの旅はつづく』福音館書店
『プリティが多すぎる』文藝春秋

♪ ノンフィクション ♪ 17点

『おおきなかず』大月書店
『つぎ、なにをよむ? 1・2年生』偕成社
『たんけんはっけんじぶんの歯』少年写真新聞社
『カエサルくんとカレンダー』福音館書店
『衣料品が届くまで』汐文社
『海辺で調べる生き物の生態』誠文堂新光社
『大図解 国会議事堂 日本の政治のしくみ』国土社
『新装版 桂離宮』草思社
『明治・大正の子どものくらし』大月書店
『防災なるほど解説 上巻』フレーベル館
『放射能汚染と人体』大月書店
『おりがみ ねじり折り』誠文堂新光社
『レストランで働く人たち』ぺりかん社
『13歳からのテロ問題』かもがわ出版
『みんなでつくろう学校図書館』岩波書店
『うま味って何だろう』岩波書店
『光触媒が未来をつくる』岩波書店

♪ 昔話・伝記・詩 ♪ 3点

『ことばあそびどうぶつえん』のら書店
『みっつのねがい』福音館書店
『博多っ娘詩集 いきるっちゃん』地方小出版流通センタ

■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『ぼくたちのいえはどこ?』 アレクシス・ディーコン(文)ヴィ
 ヴィアン・シュワルツ(絵)木坂 涼(訳) 徳間書店 1500 円 
 12/01発行
 →小さい穴の中で暮していた7ひきの仲間たち。でもだんだん穴
  が狭くなり、新しい家を探しに出発。たどりついた場所は…。

『としょかんねずみ』 ダニエル・カーク(文・絵)わたなべ 
 てつた(訳) 地方小出版流通センタ 1600 円 12/01発行
 →サムは図書館に住むねずみです。サムは本を読むのが大好き。
  ある日、サムは自分の本を書くことにしました。出来上がった
  絵本を図書館に置くと、それが大好評。そして…。
  発行:瑞雲舎

『おなかのなかの、なかのなか』 あさの ますみ(文)長谷川 
 義史(絵) 学習研究社 1300 円 12/01発行
 →食いしん坊のねずみのチュッチ。ある時、ネコに食べられてし
  まう。ところが、そのネコをライオンが食べ、ライオンをヘビ
  が飲み込み…次々に飲み込まれていく動物たち。ところが…。

『いつまでもずっと』 アン・ストット(文)マット・フェラン
 (絵)のざか えつこ(訳) 岩崎書店 1200 円 12/01発行
 →あなたが小さかった時、お母さんはあなたのすべてをやったけ
  ど、今では何でも一人でできる。でも、どんなに大きくなって
  も私はあなたのお母さん…。

『たまごってふしぎ』 アリス・プロベンセン(文・絵)こみや 
 ゆう(訳) 講談社 1600 円 12/01発行(講談社の翻訳絵本)
 →ここにおおきなす、そしてたくさんのたまご。だれのたまご?
  なんのたまご?ハチドリのたまご、ガチョウのたまご、カエル
  のたまご…。共著:マーティン・プロベンセン

『ともだちやま』 加藤 休ミ(文・絵) 地方小出版流通センタ
 1600 円 12/01発行
 →きょうはなにしてあそぼうかな。そうだ、やまであそぼう。…
  頂上に上ったり、滑り降りたり自由自在に山遊び。
  発行:ビリケン出版

『トックトック』 ブルーノ・ムナーリ(文・絵)谷川 俊太郎
 (訳) フレーベル館 1100 円 11/12発行
 (ブルーノ・ムナーリの1945シリーズ)
 →きりんのルシアが大きな箱を開けると、しまうまのカーメラが
  出てきてまた箱を開ける。するとまた…。

=小学校高学年以上=

『ドラキュラ』 リュック・ルフォール再話(文)ブリュチ(絵)
 宮下 志朗(訳) 小峰書店 2400 円 12/01発行
 (愛蔵版 世界の名作絵本)
 →原作:ブラム・ストーカー、共訳:舟橋加奈子

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『ピーターサンドさんのねこ』 ルイス・スロボドキン(文・絵)
 清水 眞砂子(訳) あすなろ書房 1300 円 12/01発行
 →バカンスを過ごしにホタル島にやってきた人たちは「ねこがい
  たらいいのに」と思いました。その願をピーターサンドさんは
  いつも叶えてあげてましたが、ある夏事件が…。

『ウサギのトトのたからもの』 ヘルメ・ハイネ(文・絵)はたさ
 わ ゆうこ(訳) 徳間書店 1600 円 12/01発行
 →ウサギ学校を卒業したトトは、宝物探しの旅に出かけます。広
  い世の中に出たトトが、最後に見つけたものは…。

『ゆきひらの話』 安房 直子(文)田中 清代(絵) 偕成社
 1200 円 12/02発行
 →ひとり暮らしのおばあさんの家の戸棚に忘れられたゆきひら鍋
  がありました。ある時、おばあさんが風邪で寝込んでいると、
  ゆきひらがコトコト戸をたたき…。

=小学校中学年以上=

『妖怪一家 九十九さん』 富安 陽子(文)山村 浩二(絵)
 理論社 1300 円 12/01発行(おはなしルネッサンス)
 →化野原(アダシノハラ)団地東町三丁目B棟地下12回に住む、
  九十九さん一家は妖怪でした。人間にまじってこっそり団地生
  活を始めましたが…。

『ネジマキ草と銅の城』 パウル・ビーヘル(文)村上 勉(絵)
 野坂 悦子(訳) 福音館書店 1800 円 12/01発行
 (世界傑作童話シリーズ)
 →年老いた王の心臓が止まらぬように、夜毎語られる物語。まじ
  ない師が、ネジマキ草を持ち帰るまで、王の命は続くのか?

『エーミルはいたずらっ子』 アストリッド・リンドグレーン
 (文)ビヨルン・ベリイ(絵)石井 登志子(訳) 岩波書店
 640 円 12/01発行(岩波少年文庫)
 →スウェーデンの南、レンネベリア村にエーミルという男の子が
  住んでいました。エーミルのいたずらに、回りはいつも大騒動。
  ある日、エーミルはスープの鉢が頭から抜けなくなり…。

『吸血鬼の牙』 トミー・ドンババンド(文)ヒョーゴノスケ
 (絵)伏見 操(訳) 偕成社 900 円 12/02発行
 (ホラー横丁13番地1)
 →10歳の誕生日を節目に狼男になってしまったルーク。ある日、
  顔なし男が現れ、一家は見知らぬ街へ引越しさせられる。そこ
  はモンスターの街・ホラー横丁だった…。

『雪ぼんぼりのかくれ道』 巣山 ひろみ(文)狩野 富貴子
 (絵) 国土社 1300 円 12/01発行
 →おばあちゃんに会うために雪深い温泉宿に親に内緒でやってき
  た果奈。昔の雪祭りのこを知り、願いをこめて雪ぼんぼりを作
  るうち、神さまの通る道に迷い込んでしまい…。

『おなかがギュルン』 長崎 夏海(文)おくはら ゆめ(絵)
 新日本出版社 1400 円 12/01発行
 →半年前に父さんが亡くなった。私と母さんとねえさんとで、父
  さんの島で暮らすことになり、島に移った私たち。仕事で忙し
  い母さんに代わってねえさんが作ってくれる料理は…。

『火の壁をくぐったヤギ』 岩崎 京子(文)田代 三善(絵)
 国土社 1400 円 12/01発行
 (語りつぐ戦争 平和について考える)
 →戦争と平和について考える童話シリーズ。表題作他、全部で7
  話収録。

『二せきの魚雷艇』 坪田 理基男(文)津田 光郎(絵)
 国土社 1400 円 12/01発行
 (語りつぐ戦争 平和について考える)
 →戦争と平和について考える童話シリーズ。表題作の他、全部
  で7話収録。

『黒ネコジェニーのおはなし2 ジェニーのぼうけん』 エスター
 ・アベリル(文・絵)松岡 享子(訳) 福音館書店 1200 円 
 12/01発行(世界傑作童話シリーズ)
 →ハロウィンの晩のこと。黒ネコジェニーは、マダム・バタフラ
  イのために身の危険を冒して、鼻笛を届けに走ります。ふたつ
  のお話が収録。共訳:張替惠子

=小学校高学年以上=

『ソロモンの指輪1 フェニックス編』 ジョナサン・ストラウド
 (文)金原 瑞人(訳) 理論社 1000 円 12/01発行
 (バーティミアス)
 →今から3000年前。バーティミアスは、ソロモン王のもとで奴隷
  として仕えていた。

『シノダ! キツネたちの宮へ』 富安 陽子(文)大庭 賢哉
 (絵) 偕成社 1300 円 12/02発行
 →信田一家がドライブの途中、なぜか道に迷って行き着いたのは
  、婚礼中のキツネたちの山。正体を隠し、無事にこの危機を乗
  り切れるか?

『そして、ぼくの旅はつづく』 サイモン・フレンチ(文)小林 
 万希子(絵)野の 水生(訳) 福音館書店 1500 円 
 12/01発行(世界傑作童話シリーズ)
 →父さんが亡くなって、ぼくはオーパ(おじいちゃん)からバイ
  オリンを習った。やがて母さんが再婚しぼくらは、ドイツから
  オーストラリアに移る。少年の心の軌跡を描いた作品。

=中学以上=

『プリティが多すぎる』 大崎 梢(文) 文藝春秋 1400 円 
 12/01発行
 →少女向けファッション誌の新米編集者、新見佳孝26歳の奮闘ぶ
  りを描く、痛快お仕事小説。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『おおきなかず』 いしい たかこ(文)たかはし ゆいこ(絵)
 大月書店 1800 円 12/01発行
 (かならずわかるさんすうえほん低学年5)
 →絵本の物語形式で算数を学ぶシリーズ。5巻目。「大きな数」
  タイルを使って、100以上の大きな数をイメージさせる。

『つぎ、なにをよむ? 1・2年生』 秋山 朋恵編(文)
 偕成社 1500 円 12/01発行
 →チャート式で、読みたいジャンルの本を紹介するガイドブック
  。オールカラーで表紙を紹介。やや本を読むのが苦手な子ども
  たちにも、楽しみながら読書の世界に導いてくれる。1、2年生
  編。

『たんけんはっけんじぶんの歯』 丸森 英史(文)
 少年写真新聞社 1800 円 12/02発行
 →カラー写真で、大人の歯が生える様子や歯の磨き方を詳しく、
  分かりやすく解説する。

『カエサルくんとカレンダー』 いけがみ しゅんいち(文)せき
 ぐち よしみ(絵) 福音館書店 1200 円 12/01発行
 (科学シリーズ)
 →ゆうかちゃんの所に現れたのはカエサル。2月がどうして短い
  のか?どうやってカレンダーができたのかを歴史をたどりなが
  ら、教える。

=小学校中学年以上=

『衣料品が届くまで』 関橋 眞理(文) 汐文社 2300 円 
 12/01発行(写真でわかる日本の物流1)
 →日本の物流を紹介するシリーズ。本巻では、衣料品が工場で作
  られ、店頭に並ぶまでの流れをカラー写真で分かりやすく解説
  する。

『海辺で調べる生き物の生態』 小林 安雅(文) 誠文堂新光社
 2200 円 12/01発行(子供の科学・サイエンスブックス)
 →砂浜、干潟、岩磯、潮溜まり…とても変化に富んでいる日本の
  海辺。本書では、豊富な写真を使い、様々な海辺の環境と、そ
  こにくらす生き物の生態を紹介する。

=小学校高学年以上=

『大図解 国会議事堂 日本の政治のしくみ』 国土社編集部編
 (文) 国土社 3000 円 12/01発行(社会科・大図解シリーズ)
 →豊富なイラストを使い、日本の政治のしくみを分かりやすく解
  説していく。4ページ見開きの国会議事堂の見取り図も収録。

『新装版 桂離宮』 斎藤 英俊(文)穂積 和夫(絵) 草思社
 1600 円 12/01発行
 (日本人はどのように建造物をつくってきたか)
 →日本の美を代表する建物、桂離宮。長い間謎に包まれていた造
  営をいつ、だれが何の目的で建てたのかを解明する。
  93年刊の新装版。

『明治・大正の子どものくらし』 加藤 理(文)石井 勉(絵)
 大月書店 2400 円 12/01発行(絵本子どものたちの日本史3)
 →その時代の子どもを主人公にした物語形式で、それぞれの時代
  を解説するシリーズ3巻目。明治、大正の子どもの暮らしを紹
  介する。

『防災なるほど解説 上巻』 安全・安心な社会創造研究所監修
 (文) フレーベル館 4500 円 11/12発行
 →テレビや新聞から流される震災情報。子どもたちにとっては初
  めて聞く用語なども多くあるが、本シリーズでは防災に関する
  用語58を全体像が分かるようにカラー写真も使い詳しく解説す
  る。

『放射能汚染と人体』 新美 景子(文) 大月書店 2800 円 
 12/01発行(カラー図解ストップ原発2)
 →原発事故が何故起きたのかを事実に基づいて明らかにしながら
  、放射能汚染についての科学的な知識を図やイラストを使い分
  かりやすく解説する。監修:野口邦和

=中学以上=

『おりがみ ねじり折り』 プロジェクトF編(文)
 誠文堂新光社 1800 円 12/01発行(おりがみ工房)
 →初めてねじり折りに挑戦する人のために、必ず折ることができ
  る折り方を解説した図集。

『レストランで働く人たち』 戸田 恭子(文) ぺりかん社
 1900 円 12/01発行(しごと場見学!)
 →西洋料理店、日本料理店、中国料理店。それぞれのレストラン
  で働く人々の仕事をインタビューや現場取材で紹介する。

『13歳からのテロ問題』 加藤 朗(文) かもがわ出版
 1600 円 11/09発行
 →目的が正しければ暴力は許されるのか。愛する人のために自爆
  するのは尊いのか。和光中学の3年生と著者が合計4時間に及ぶ
  授業をしながら、「正義論」を論じる。

『みんなでつくろう学校図書館』 成田 康子(文) 岩波書店
 820 円 12/01発行(岩波ジュニア新書)
 →学校図書館を開かれた楽しい場所にしようと活用法を提示。い
  ろんなヒントが満載の一冊です。

『うま味って何だろう』 栗原 堅三(文) 岩波書店 820 円 
 12/01発行(岩波ジュニア新書)
 →甘・苦・酸・塩に続く5番目の味、うま味。コンブのグルタミ
  ン酸、カツオブシのイノシン酸、シイタケのグアニル酸は日本
  人が発見したもの。食べ物のおいしさの秘密を探る。

『光触媒が未来をつくる』 藤嶋 昭(文) 岩波書店 820 円 
 12/01発行(岩波ジュニア新書<知の航海>シリーズ)
 →今から40年以上前に著者が発見した「光のエネルギーで水を分
  解できる」原理を解説したもの。素養がないとかなり難しいと
  思われる。

♪♪ 昔話・伝記・詩 ♪♪

=幼児以上=

『ことばあそびどうぶつえん』 石津 ちひろ(文)石井 聖岳
 (絵) のら書店 1400 円 12/01発行
 →あいうえおのことば遊びの絵本。縦に読むと動物の名前にな
  り、横に読むとことば遊びになる楽しい絵本。

『みっつのねがい』 ピレット・ラウド再話(文)ピレット・ラウ
 ド(絵)まえざわ あきえ(訳) 福音館書店 1300 円 
 12/01発行(世界傑作絵本シリーズエストニアの絵本)
 →ケンカばかりしている夫婦の所に、おじいさんが現れ、3つの
  願いを叶えてやるといいます。考えに考えて、ついつぶやいて
  しまった願いは…。エストニアの昔話。

=小学校中学年以上=

『博多っ娘詩集 いきるっちゃん』 うしじま ひろこ(文)
 地方小出版流通センタ 1300 円 11/11発行
 →小さな女の子が博多弁でつぶやく詩集。発行:石風社

■ 今週の一冊 ■

 今週は「これだーっ!」という1冊はありませんでした…。残念。

 でも、この本をご紹介いたします。それは『松居直自伝 軍国少
 年から児童文学の世界へ』(ミネルヴァ書房)です。
 松居さんの歴史は、そのまま日本の子どもの本(絵本)の歴史に
 重なる部分が多いなぁ、と改めて感じました。

 でも、語り口がソフトなのと、写真(幼少期のものや、学生時代
 や結婚式まで!)がたくさん載っているおかげで、読みやすいつ
 くりです。装丁も凛としていて美しい。
 それにしても松居さんが関わってこられた人脈の広さ、興味の範
 囲の広さに、驚かされます。子どもの本に限らず、様々な分野の
 ものや人とのつながりがあるのです。お名前の通り、まっすぐに
 物事に取り組まれてきた様子に感動しました。 
 
 見習うべきことの多い、大きな人物であることを再認識させられ
 る、背筋のシャンとする一冊でした。

 昨年、9月の刊行予定がだいぶ遅れての出版となりましたが、こ
 れから順次、5巻まで刊行される予定です。続きも楽しみにした
 いと思います。
 子どもの本に関わる人は、一読の必要ありではないでしょうか。
 過去を知ることは、今後を見通すのに大切な何かを与えてくれる
 と思います。                   (す)