教文館 子どもの本のみせ ナルニア国 児童書新刊情報 第282号
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◆ 目次 ◆___________________________
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・ 今週のおすすめ
・ 今週の一冊
・ 「11ぴきのねことあほうどり」人形劇のチケット販売
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  2011年6月5日~6月12日入荷分

■ 今週のおすすめ ■
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♪ 絵本 ♪ 6点
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『たいせつなてがみ』セーラー出版
『うみにいったライオン』偕成社€
『バレエをおどるいぬなんていない?』BL出版€
『ねこのうたたね』教育画劇€
『すごいくるま』教育画劇
『ウッカリとチャッカリのおみずやさん』小学館
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♪ フィクション ♪ 10点
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『ずっとまっていると』そうえん社
『どろんこライオン』理論社
『女王さまがおまちかね』ポプラ社
『パスワードはひ・み・つnew 風浜電子探偵団事件ノート1』 
                           講談社
『獣の奏者6』講談社€
『ぼくたちのサマー』PHP研究所
『体育座りで、空を見上げて』幻冬舎€
『空色バトン』文藝春秋
『十一月の扉』講談社€
『ピアニッシシモ』講談社€
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♪ ノンフィクション ♪ 18点
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『あさがお』金の星社
『魚のこと』玉川大学出版部
『両生類のこと』玉川大学出版部
『は虫類のこと』玉川大学出版部
『有袋類のこと』玉川大学出版部
『鳥のこと』玉川大学出版部
『軟体動物のこと』玉川大学出版部
『ほ乳類のこと』玉川大学出版部
『甲殻類のこと』玉川大学出版部
『いもむし・けむし』偕成社
『海の生きもの』偕成社€
『万里の長城』福音館書店
『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』偕成社
『昆虫顔面図鑑 世界編』実業之日本社
『時代小説「熱烈」読書ガイド 必読おもしろ作品100』講談社
『図書館で調べる』筑摩書房
『鉄道ひとり旅入門』筑摩書房
『野鳥フィールドスケッチ』文一総合出版€
 
■ 今週のおすすめ ■
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♪♪ 絵本 ♪♪
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=幼児以上=
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『たいせつなてがみ』 マックス・ベルジュイス(文)のざか 
 えつこ(訳) セーラー出版€ 1500 円 11/06発行
 →王様ライオンが友だちのアメリカ大統領に手紙を書きました。
  郵便で出したものの、無事に着くか心配なワニくんは、手紙の
  後を追いかけて大旅行。
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『うみにいったライオン』 垂石 眞子(文・絵) 偕成社€
 1200 円 11/06発行
 →大好きなライオンと一緒に海に行ったぼく。泳げるって言った
  のに、ライオンは泳げなかったんだ。ちょっぴりケンカして、
  でも仲直りしたぼくたち。
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『バレエをおどるいぬなんていない?』 アンナ・ケンプ(文)
 サラ・オギルヴィー(絵)かどの えいこ(訳) BL出版€
 1500 円 11/06発行
 →私の犬は変わってる。名前はビフ。好きなことは音楽と月の光
  とつま先立ちで歩くこと。自分のことは犬だと思っていない。
  バレリーナだと思ってるの…。
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『ねこのうたたね』 どい かや(文・絵) 教育画劇€ 1000 円 
 11/06発行
 →ココちゃんあるいていたらミケネコやってきて「だっこしてよ
  」といいました…。(「だっこしてよ」より)ネコにまつわる
  9つの詩とおまけの詩が1つ入った絵本。
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『すごいくるま』 市原 淳(文・絵) 教育画劇€ 1100 円 
 11/06発行
 →ぼくのパパの車はすごいんだ。水の中だって走れるし、新幹線
  より速い。空も飛べるし、北極にだって行けるんだ。
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『ウッカリとチャッカリのおみずやさん』 仁科 幸子(文・絵)
 小学館€ 1400 円 11/06発行
 →ウッカリとチャッカリが甘くて美味しい葉っぱの水を売る水屋
  さんを開くことに。次々お客が来て大繁盛だったが、アマガエ
  ルの団体さんに出すお水がなくなってしまった。ところが…。
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♪♪ フィクション ♪♪
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=小学校低学年以上=
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『ずっとまっていると』 大久保 雨咲(文)高橋 和枝(絵)
 そうえん社€ 1000 円 11/06発行(まいにちおはなし)
 →ミナちゃんと待ち合わせしているあかね。でもちっともやって
  来ない。イライラしているあかねの足元で「ゆるりとまちまし
  ょう」と声がして…。
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『どろんこライオン』 佐々木 マキ(文・絵) 理論社€ 1200 円 
 11/06発行(おはなしパレード)
 →アニマルサーカスのサイとヘビとライオンは、いくら練習して
  も失敗ばかり。ある時、三匹がサーカスを脱走。きのみきのこ
  ちゃんの家に逃げ込んだ…。
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=小学校高学年以上=
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『女王さまがおまちかね』 菅野 雪虫(文)うっけ(絵)
 ポプラ社€ 1300 円 11/06発行(ノベルズ・エクスプレス)
 →世界中の人気シリーズの本を収集しているという「女王さま」
  。そのためにゆいの大好きな本も、新刊が出ない。ゆいは女王
  さまと対決するために、ある世界へ乗り込むが…。
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『パスワードはひ・み・つnew 風浜電子探偵団事件ノート1』 
 松原 秀行(文)梶山 直美(絵) 講談社€ 620 円 11/06発行
 (講談社青い鳥文庫)
 →1995年同社刊のリニューアル版。
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『獣の奏者6』 上橋 菜穂子(文)武本 糸会(絵) 講談社€
 620 円 11/06発行(講談社青い鳥文庫)
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『ぼくたちのサマー』 本田 有明(文) PHP研究所€ 1300 円 
 11/06発行
 →不用意なおしゃべりで親友勇太がいじめられるきっかけを作っ
  てしまったぼく。謝るきっかけを持てないままいたぼくの心を
  変えたのは、犬のサマーだった。
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=中学以上=
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『体育座りで、空を見上げて』 椰月 美智子(文) 幻冬舎€
 600 円 11/06発行(幻冬舎文庫)
 →解説:あさのあつこ、2008年同社刊の文庫化。
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『空色バトン』 笹生 陽子(文) 文藝春秋€ 1200 円 
 11/06発行
 →おかんが突然死した。遺品整理から出てきた25年前の同人誌…
  。おかんの青春時代と今を巡る6人のそれぞれの物語が綴られ
  た短編集。
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『十一月の扉』 高楼 方子(文)千葉 史子(絵) 講談社€
 900 円 11/06発行(講談社青い鳥文庫)
 →両親の転勤で、2ヶ月だけ十一月荘で下宿することになった爽
  子。十一月荘での出会いと共に成長していく爽子を描いた作品
  。1999年リブリオ出版刊、2006年新潮文庫刊
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『ピアニッシシモ』 梨屋 アリエ(文)釣巻 和(絵) 講談社€
 680 円 11/06発行(講談社青い鳥文庫)
 →小学校時代から松葉は、隣の家から聞こえてくるピアノの音色
  と共に過ごしてきた。そして中3になったある日、ピアノの新
  しい持ち主・紗英と出会う。
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♪♪ ノンフィクション ♪♪
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=幼児以上=

『あさがお』 荒井 真紀(文・絵) 金の星社€ 1200 円 
 11/06発行
 →朝顔の成長を種を撒いた所から、花が咲き、枯れ、次の種がで
  きるまでを絵でわかりやすく説明する。監修:高橋秀男

『魚のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)増本 
 裕江(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行
 (自然スケッチ絵本館)
 →魚は水の中で暮らしています。ヒレを使って泳ぎます…。
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『両生類のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
 坂口 美佳子(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行
 (自然スケッチ絵本館)
 →両生類の体は、やわらかな湿った皮膚でおおわれています…。

『は虫類のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
 原田 佐和子(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行
 (自然スケッチ絵本館)
 →は虫類の体は、乾いたウロコでおおわれています。中には硬い
  甲羅があるものもいます…。
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『有袋類のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
 新見 景子(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行
 (自然スケッチ絵本館)
 →カンガルー、ワラビー、コアラたちのお母さんは、お腹に袋を
  持っています…。
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『鳥のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)鈴木 
 有子(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行
 (自然スケッチ絵本館)
 →鳥は羽毛を持っています。ヒナは卵から産まれます…。
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『軟体動物のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
 福田 晴代(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行 
 (自然スケッチ絵本館)
 →タコ、カキ、巻貝は骨がなく、体は柔らかくて濡れています…。
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『ほ乳類のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
 小金沢 頼子(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行
 (自然スケッチ絵本館)
 →哺乳類の体には毛が生えています。そして赤ちゃんはお母さん
  のお乳を飲みます…。
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『甲殻類のこと』 キャスリン・シル(文)ジョン・シル(絵)
 藤田 千枝(訳) 玉川大学出版部€ 1700 円 11/06発行
 (自然スケッチ絵本館)
 →美しい色調の細密画とシンプルな説明で、生物の生態を説明す
  る絵本シリーズ。優しい語りかけの言葉が小さな子どもたちに
  も理解しやすく読み聞かせにも使える。本巻は甲殻類について。
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=小学校低学年以上=

『いもむし・けむし』 有沢 重雄(文)藤丸 篤夫(写真)
 偕成社€ 1400 円 11/06発行(せんせい!これなあに?1)
 →校庭や公園で見つけた生き物の名前を調べる図鑑。いもむしと
  けむしがカラー写真で掲載。それぞれの名前と共に簡単な特徴
  が書かれている。ルビ付き。

『海の生きもの』 阿部 正之(文)阿部 正之(写真) 偕成社€
 1400 円 11/06発行(せんせい!これなあに?2)
 →海に行ったときに見つけた生き物の名前を調べる図鑑。魚や貝
  、イソギンチャク、ヒトデ、海草などがカラー写真で掲載。

=小学校高学年以上=
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『万里の長城』 加古 里子(文・絵) 福音館書店€ 1700 円 
 11/06発行
 →万里の長城を軸に中国6000年の歴史をユーラシア大陸との関係
  も織り交ぜながら、主だった時代ごとに絵と文で解説する。
  絵:常嘉煌
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『「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド』 上橋 菜穂
 子(文) 偕成社€ 900 円 11/06発行
 →編:偕成社編集部/シリーズの登場人物事典、上橋菜穂子の全
  著作紹介、佐藤多佳子との対談など盛りだくさん。「守り人」
  ファン、必携の一冊です。書き下ろし短編「春の光」を収録。
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『昆虫顔面図鑑 世界編』 海野 和男(文)海野 和男(写真)
 実業之日本社€ 2000 円 11/06発行
 →昆虫の顔面ばかりを集めたカラー写真集。世界の珍虫、奇虫を
  含んだ130種類の昆虫の顔面写真の他にコラム的な説明も面白
  い。昨年出た『昆虫顔面図鑑・日本編』の続巻。
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=中学以上=
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『時代小説「熱烈」読書ガイド 必読おもしろ作品100』 加来
  耕三(文) 講談社€ 1400 円 11/06発行
 →時代小説を古代~文明開化の時代まで4つに分け、それぞれの
  作品を解説。泣ける話、人情ものなどのアイコン付き。初心者
  におすすめ度合いの4つ星で評価。100作品のガイドが収録。
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『図書館で調べる』 高田 高史(文) 筑摩書房€ 760 円 
 11/06発行(ちくまプリマー新書)
 →現在、図書館司書として仕事をしている著者が、図書館の使い
  方を伝授します。それは基本的な書架と分類のしくみに始まり
  、検索方法など多岐に渡ります。
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『鉄道ひとり旅入門』 今尾 恵介(文) 筑摩書房€ 840 円 
 11/06発行(ちくまプリマー新書)
 →「乗りテツ」として知られている著者が、鉄道に乗ってひとり
  旅するためのノウハウを実体験を元に伝授する。北海道から九
  州、フランス・アルザスの鉄道車窓の見所も紹介。
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『野鳥フィールドスケッチ』 水谷 高英(文) 文一総合出版€
 2200 円 11/06発行
 →著者がフィールドでスケッチした、野鳥の数々をまとめたもの
  。その時々の雑感も交えてあり、絵をみるだけでなく、読んで
  おもしろい。
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■ 今週の一冊 ■

 残念ながら、今週は「これっ!」と心に強く響く本がありません
 でした。
 でも、本の話をしないってのもなんなので…つい最近読んだ本に
 ついて、簡単な感想を。これが刺激的でした^^

 『平凡パンチの三島由紀夫』(椎根和著/新潮文庫)。
 なんでまた…とお思いでしょう。「週刊読書人」2011年3月11号に
 この著者と、鈴木邦男氏が「三島由紀夫」について対談した記事
 が掲載され、それを読んで上記の本にたどり着いた次第です。

 著者の椎根和氏は、三島由紀夫が自決する前の3年あまり、「平
 凡パンチ」で三島の担当編集者だった人。三島に剣道を習ったり、
 新宿などでの暴動を一緒に見に行ったり、身近な存在だったこと
 がとてもよく伝わってきます。

 そして中でも「おおっ!」と唸ったのが、2箇所も「堀内誠一」の
 名前が出てきたことと、1箇所「俵万智」の名前が出てきたこと。
 堀内誠一さんは、雑誌の世界でも活躍していた人なので、当たり
 前といえばそれまでですが、澁澤龍彦が編集した「血と薔薇」の
 ための写真撮影に同行していた逸話は、ちょっと衝撃!
 
 一番この本を読んで感じたのは、「若者たちが台頭してきたアツ
 イ時代」だったのだ、ということ。
 それと三島由紀夫の不可思議な魅力。

 いつもより長くなってしまいましたが、とてもおもしろい本でし
 た。椎根氏と対談した鈴木氏も、三島に関する本を書いているの
 で、読んでみたいと思います。(す)
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■「11ぴきのねことあほうどり」人形劇のチケット販売 ■

 今夏、7月15日~8月18日までの期間、教文館9階で「馬場のぼる
 没後10年記念展 11ぴきのねこがやってきた ニャゴ!ニャゴ
 !ニャゴ!」を開催しますが(https://www.kyobunkwan.co.jp/ev
 ent/11nyago/index.html)、大阪の人形劇団クラルテが、「11
 ぴきのねことあほうどり」を上演します。

 第39回夏休み児童青少年演劇フェスティバルの一環の上演。
 春の震災の影響により、渋谷での公演が残念ながら流れ、小金井
 で1回のみの開催となりました。アクセスがあまりよくないかも
 しれませんが、東京で観られるこの機会をお見逃しなく!!

 そのチケットをわずかですが、ナルニア国でもお求めいただけま
 す。【店頭販売】のみとなりますが、ご希望の方は、スタッフま
 でお声かけください。前方中央の良いお席ですよ。
 日時など詳細は、以下の通り。

 ・日時:2011年7月28日(木) 開演 午前11時(30分前開場)
 ・場所:小金井市民交流センター(JR中央線武蔵小金井駅南口)
 ・全席指定 前売り3,000円(3歳以上)

 ※詳しいお問い合わせは
  人形劇団クラルテ 06-6685-5601
  (10時~5時半、日・祝休み)
  児演協 03-5909-3064
  (10時~6時、土・休日を除く)