クリーンヒット⚾ フィクション
『やまの動物病院』
なかがわちひろ 作・絵
徳間書店 刊
2022年8月31日 発行
定価1870円（税込）
63ページ
対象：小学校低学年から
お医者さんは、大きなとらねこ！ やまの動物病院にやってくるのは…？
山のふもとの小さな町のはずれに、小さな動物病院がありました。お医者さんのまちの先生は、大きなとらねこのとらまると一緒に暮らしています。町の人たちはペットや家畜が病気になると、まちの先生にみてもらいました。でも、この病院には人間は知らないことがありました！
それはまちの先生が眠ってしまうと、とらまるの「しごとのじかん」になることです。大きなとらねこが山の動物たちの病気やけがをみてやっていたのでした。セキがとまらないキツネの子や、手がかさついたモグラ、声がかれたカッコウなど、みんなとらまるに治してもらいました。
ところが、ある晩、ガラスびんを頭にかぶったカモがやってきて…。
絵本『のはらひめ』や幼年童話『天使のかいかた』などの作品が愛される作者による、最新幼年童話。挿絵もふんだんに盛り込まれ、親しみやすいお話です。いろんな動物が次々でてくるのも楽しい！
まちの先生の仕事の様子を寝たふりをしながら観察するとらまるの姿に、思わず笑ってしまいました。その様子はとてもねこっぽい！ テンポよく展開するお話は飽きずに読み進められるのでは、と思いました。（す）
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