近年、特別支援学校(学級)に読み聞かせに行くボランティアの方が増えているそうで、ナルニア国にもよく問い合わせをいただきます。申し訳ないことに、ナルニア国のスタッフはそのような場所での実践がないので、どんな本がよいのかというお薦めを的確にできる自信がありません。最近ではよい資料本も出ているので、書籍をご紹介することが多くなっています。その中でもまた非常に実践に即したすごい資料が入荷しました。東京都立多摩図書館が発行している『特別支援学校での読み聞かせ 都立多摩図書館の実践から 増訂版』です。この内容は都立多摩図書館のホームページより全文ダウンロードすることは可能なのですが、紙面での見やすさはやはり別物! 必要な部分に付箋をしたりマーカーをするなどはもちろん、離れたページを横断して見ることで自分に必要な情報を整理することも可能です。多くの凡例が掲載され、またどういった場面(障害種別・学年・重度など)でどのように子どもたちが聞いたのかといった様子まで書かれています。これから特別支援学校に読み聞かせに行かれる方も、実際に今おはなし会をしている方も、どちらにも大変役に立つ内容です。
もう1冊は児童図書館研究会の『先輩の言葉に学ぼう! 児童図書館研究会の歴史をつなぐ』。こちらは2024年に開催された学習会の記録で、児童図書館研究会の機関紙「こどもの図書館」の膨大な記事の中から、児童図書館員諸先輩方の重要なメッセージがテーマにそって紹介されています。講師の杉山きく子さんと島弘さんが取り上げられた記事はこの書籍の中に再録されているので、改めてその言葉に触れることができます。現在の問題を考えるために、先輩の言葉に耳を傾ける――これはどのような組織でも大切なことではないでしょうか。
『特別支援学校での読み聞かせ 都立多摩図書館の実践から 増訂版』都立多摩図書館 執筆・発行/351円(税込)
※店頭在庫切れの場合、取り寄せには少々お時間をいただきます。ご了承くださいませ。
『先輩の言葉に学ぼう! 児童図書館研究会の歴史をつなぐ』市川純子・汐崎順子・島弘・杉山きく子・二井治美 編/1238円(税込)
★ご注文、お問い合わせはお電話、Fax、メールにて承ります★
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メールでのお問い合わせは下記のフォームからどうぞ。