クリーンヒット⚾  フィクション
『歌がにがてな人魚』
ルイス・スロボドキン 作
小宮 由 訳
瑞雲舎 刊
2020年7月 発行
本体1,500円+税
55ページ
対象:小学校低学年以上

夏にぴったりなスロボドキンの最新作
遠い南の海の人魚の国に、人魚の学校がありました。金色の髪に甘い声の人魚たちの中に、一人だけ赤い髪の人魚がいました。おまけにその歌声といったら耳をふさぎたくなるようなひどいダミ声。
ところがある日、コンプレックスの塊だったその声が大活躍する事件が起こります。

スロボドキンの幼年童話です。物語をより愉快にしてくれる挿絵がすべてのページについているので、低学年はもちろん、4、5歳くらいからも楽しめます。
そして巻末にある小宮由さんのエッセイ風あとがきも必読です! どうして私たちは子どもたちに本をすすめるのか? 巻末の2ページで背筋をピシッと正されますよ。 (く)