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”聖書の選び方”講座3時限目:ざっくり概論!聖書の構成について

聖書の構成

ユダヤ教という宗教がありますが、キリスト教は、歴史的にはユダヤ教を母体として誕生しました。ユダヤ教の聖典は旧約聖書ですが、キリスト教はイエス・キリストの教えを中心に書かれている新約聖書をもうひとつの聖典としてより重視しています。しかし、「旧約」も「新約」も神様と人間との大事な契約ですので、キリスト教では旧約聖書を聖典から除くことはしていません。キリスト教が旧約聖書と新約聖書を聖典とするのはこのような理由からなのです。(*「旧約」、「新約」の「約」とは「契約」、つまり神様の約束の意味です。)

旧約と新約はわかりましたが、中にはちょっと分厚い聖書があって「旧約続編付き」とあります。これってなんなのでしょう?では、まとめて聖書の構成について見ていきましょう。

(A)旧約聖書(創世記~マラキ書)
旧約聖書はモーセ五書(「創世記」などが含まれます)、歴史書、預言書、諸書から構成されています。とても興味深い物語(歴史や文学)がたくさん記述されていて、「ノアと洪水の物語」や「ゴリアテを倒した少年ダビデの物語」、「魚に飲み込まれた預言者ヨナの物語」などがあります。キリスト教の礼拝でよく読まれる祈りの歌である「詩篇(詩編)」や、知恵文学として有名な「コへレトの言葉」もここに入ります。ちなみにユダヤ教では、この後の新約聖書については聖典としていませんので、この部分のみが「聖書(タナハ)」と呼ばれます。

(B)旧約聖書続編(トビト記~マナセの祈り)
旧約聖書続編は、カトリックの第二正典の範囲と聖公会のアポクリファの範囲をカバーしています。プロテスタントでは外典(もしくは偽典)と呼ばれ聖書の一部とはみなされない部分ではありますが、ここにも「ベルと竜の物語」や「マカバイ戦争の記録」など、興味深い物語がいくつも収められています。ただし、正教会などで正典とされている文書でありながら、含まれないものもいくつかあります。

(C)新約聖書(マタイによる福音書~ヨハネの黙示録)
新約聖書はイエス・キリスト以降の記述です。イエス・キリストの生涯を記録した4つの福音書と呼ばれる書物をはじめ、イエスの弟子たちが書いた書簡、ヨハネが書いたとされる黙示録などが含まれます。キリスト教の礼拝では説教の中心となることが多い部分です。

”聖書の選び方”講座1時限目:初めての聖書

”聖書の選び方”講座2時限目:「翻訳」の違いについて

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