昨日は昼過ぎから銀座でも大荒れのお天気となり、雷が大音量で鳴るは、叩きつけるような雨は降るはで、大変な一日でした。それにもかかわらず、夕方から開催された『僕たちは星屑でできている』の朗読会には30名を超えるお客様がお集まりくださり、翻訳者の長友恵子さんのお話に熱心に耳を傾けました。
この本には主人公が二人(イギリス人の少女ナット、エリトリア人の少年サミー)いて、その二人の交互のモノローグで物語が進むため、朗読は一人ではできません(語り手が変わらないと混乱してしまうのです…)。そこで岩波書店の編集者・愛宕裕子さんにもご登場いただき、ナットとサミーを長友さんと愛宕さんのお二人それぞれに読んでいただくという形式で朗読会を開催しました。まるで劇のように臨場感があり、これまでにないほど作品の中に聞き手が入り込む魅力的な会となりました。
海外では今、ヴァース・ノベル(詩形式の文学)が特にYA世代の作品で多く創作されています。日本では詩が敬遠されがちとも聞きますが「散文のように長い文章を読むのが苦手な人たちに、意外にこのテンポの良さは馴染むのではないか」と、昨日の参加者からも好意的なご意見がありました。重いテーマではありますが、とにかく読み始めればぐいぐいと物語に引き込まれていくことは間違いなし! まだ読んだことのない方はこの機会にぜひどうぞ。いまなら長友恵子さんのサインが入った本でご用意ができますよ~。

→サインはこんな感じ

7月にご講演いただいた関口英子さんの『13枚のピンぼけ写真』のサイン本も、まだあと2冊あります。こちらはイタリア語でのメッセージ入りです(^▽^)/

ナルニア国では今年は夏だけでなく、1年を通して戦争について考え続けていこうという思いで“文学に描かれた戦争を読む”コーナーを継続しています。私たちの80年前の戦争はもちろんのこと、第2次世界大戦がテーマの本、湾岸戦争やパレスチナなどの現代の戦争を描いた文学、忘れられた戦争を取り上げた作品など、時代や地域も様々な作品をご紹介しています。これからも戦争を心に刻み忘れないでいるために、本を読んでご一緒に学び続けていきましょう。

→ナルニアホール前のミニコーナーの様子

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