神奈川県・葉山町にあるgallery kaspaerで5月16日(金)までチェコ在住の絵本作家・出久根育さんの作品展が開催されています。
山裾の道を海へと歩く途中にたたずむgallery kaspaerは、木目と黒の配色がシックな一軒家です。ここで、出久根さんは愛猫サビンカとマクルカをモデルにした描き下ろし作品50点を展示販売中なのですが、その全作品をまとめた画集『SABINKA A MAKULKA』(訳:「サビンカとマクルカ」)が本日特別入荷しました。
見つめ合う2匹がデザインされた函から出てきたのは、サビンカとマクルカ、それぞれのイメージカラーを配したオレンジとブルーの2色装丁の静謐な本。スピン(栞紐)と花切れも施された豪華な仕立てです。
本を開くと前半に着彩された絵、後半に黒いインクの濃淡だけで表現された絵がレイアウトされています。構図は2匹でダンスを踊っているような物語性のあるものから日常の一コマを捉えたもの、顔のアップなどさまざま。肉筆画に劣らぬ印刷と本というかたちの持ちうる魅力を遺憾なく発揮した造本は、画家とデザイナーの精神の結晶です。本と絵、それは私たちの日常のささやかな彩りではないでしょうか。
今回、gallery kaspaerが1,000部限定で制作したものから10冊限定で販売します。
◆出久根育 画集『SABINKA A MAKULKA』
gallery kaspaer 刊
定価8,690円(税込)
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