8月9日に著者の弓狩匡純さんの講演会が行われる『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』(くもん出版/1500円+税)、もうお読みになられましたか? 被爆者の記憶と体験を若い人たちが記録として受け継ぐ事業ーー広島ではご存知の方が多いのかもしれませんが、私たちはこの本を通して初めて知りました。本の中にもカラー口絵で高校生の皆さんが描いた絵は紹介はされていますが、小さいのが残念!と思っていたのですが、それが今大きなパネルでナルニア国店内に展示されています。どれも素晴らしい絵です。

見ていないものを証言を元にここまで描くには、体験するのと同じくらいにこの出来事を自分の身に引き受けなくてはならなかったはず。この悲劇を二度と繰り返してはいけないという被爆者と高校生の強い思いが、この絵に込められているように感じます。ここに展示されたものはごく一部ですが、8月9日の弓狩さんの講演会ではその他の絵も見せていただけるそうです。戦争体験者がどんどん少なくなる中でどうやって記憶を引き継いでいくか、『平和のバトン』を通して皆さんもご一緒に考えてみませんか。

弓狩匡純(ゆがりまさずみ)氏講演会“過去に学び、未来を描く。”
日時:2019年8月9日(金)18時~19時半
会場:ナルニア国店内
定員:60名
対象:中・高生~大人
参加費:大人1000円/学生500円
→参加ご希望の方はお電話ください(03-3563-0730:10時~20時)