ナルニア国では7月と8月に続けて“戦争と平和を考える”講演会を行います。
7月15日(月祝)にはアーサー・ビナードさんにお越しいただき、5月末に刊行された紙芝居「ちっちゃいこえ」についてのお話を伺います。これは丸木俊・位里の「原爆の図」から絵を抜き出して作ったという前代未聞の紙芝居です。私たちの体を作っているサイボウたちのちっちゃいこえをじわじわと殺していく放射能の恐ろしさが、美しい絵を通して胸に迫ります。講演会の受付はもう間もなく終了です。参加ご希望の方はお早めにお電話くださいマセ。
※6月20日現在、残席16席
そして、もう1つは8月9日(金)に開催される弓狩匡純(ゆがりまさずみ)氏の講演会“過去に学び、未来を描く。”です。広島の高校生が被爆者の体験を聞いて絵にするというプロジェクトを取材したジャーナリスト・弓狩さんが、それを『平和のバトン』という本にまとめて出版されました。ゲラの段階で読ませていただいたスタッフが大変感動して、すぐに講演のお願いをしたという気合の入ったイベントです! 戦争の惨禍を繰り返さないためには、それを体験した世代がいなくなった後もその記憶を記録して伝え続ける努力が必要です。私たちがこれらの本や紙芝居を読んでそれを誰かに伝えること――手から手へ平和のバトンを渡していくことが、戦争をさせない社会を作る大きな力になると信じています。

『ちっちゃいこえ』脚本 アーサー・ビナード/絵 丸木俊・位里 絵 「原爆の図」より/童心社/2700円+税
『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』弓狩匡純 著 /協力 広島平和記念資料館/くもん出版 1500円+税