♪2021年5月8日(土)プログラム♪~母の日特集~

1、わらべうた「どのこがよいこ このこがよいこ ぎゅー」

2、絵本「わたしのワンピース」こぐま社

3、おはなし「赤ずきん」
  『子どもに語るグリムの昔話⑤』こぐま社

4、絵本『ママだいすき』こぐま社(小さい子用)

  絵本『おかあさんだいすき』岩波書店(少し大きい子用) 

※おはなし会担当・くにおかから♪

明日は、母の日!おはなし会のプログラムも今回は「母の日特集」で
プログラムを組んでみました!

1、「どのこがよいこ このこがよいこ ぎゅう~」
お子さんを抱っこして(大事なことは目を優しく見つめて)
「どこのがよいこ このこがよいこ」と歌ってから
最後に「ぎゅう~~」と抱きしめてください。
(歌は、お母さんの節回しで自由に歌ってくださって大丈夫です。)
温かな気持ちのこもった言葉は、お子さんに魔法をかけてくれると思うのです。
毎日、毎日、「どのこがよいこ このこがよいこ」と歌ってもらい、
大好きなお母さんに抱きしめてもらった子どもが「悪い子」になるわけがありません。
わらべうたの会では冗談半分本気半分で若いお母さんたちに伝えます。
「このわらべうたを小さい時にたーーーっぷり歌ってもらった子どもは、10年後15年後
”うるせーこのくそばばあ”などとは決して言いませんよ」と(笑)
「どのこがよいこ」のあとの「このこ」の部分をお子さんの名前で呼んで歌ってあげても
よいと思います。「どのこがよいこ 花子ちゃんがよいこ」という感じで。
毎日毎日 温かな言葉の魔法をわらべうたでシャワーのようにかけてあげてくださいね。


2、『わたしのワンピース』
一年を通して楽しめる絵本ですが、ナルニア国おはなし会ではこの季節に一度
必ず読みます。
そして、この絵本も実は「母の日特集」の裏テーマ??絵本です。

福音館書店から出ている『絵本の記憶、子どもの気持ち』の中で
著者の山口雅子さんが教えている学生たちに「子ども時代の思い出の絵本をあげよ」
という課題を出したところ、ひとりの学生がこんなレポートを出しました。
「夜寝るときに、布団の中で母が読んでくれた。”ミシンカタカタ ミシンカタカタ」
歌うように読んでくれたその読み方が好きで今でもよく覚えている。
ミシンカタカタが心地よかった・・・」
お子さんが大人になった時、幸せな懐かしさと共に、お母さん(もちろんお父さんでも!)
のミシンカタカタが心に響いてきたなら、どんなに嬉しいことでしょう。
「幸せな絵本の記憶」を作ってくれる一冊です。

3、おはなし「赤ずきん」(『子どもの語るグリムの昔話⑤』こぐま社より)
誰もが知っているグリムの昔話。
お母さんの言いつけを守らずにまんまとオオカミの策略にひっかかってしまった赤ずきんちゃん。
前回の「おおかみと七ひきのこやぎ」でも書きましたが、
ラストをソフトランディングにして、「オオカミは逃げてしまいました」から
「オオカミは心を改めて、赤ずきんちゃんたちと友だちになりました」と
もはや新しい道徳の教科書か?と言うようなラストまで”百花繚乱”となっている
「赤ずきん」。
グリムの昔話は、こぐま社の『子どもに語るグリムの昔話』が大おススメです!
ただし!!!
最後の「これからは、おかあさんのいうことをきいて、道からはずれて、
ひとりで森のなかへはいっていくようなことは、けっしてしないわと思いました。」
の赤ずきんちゃんのセリフを切り取って「家庭内道徳教科書」にだけはしないでくださいね。
そんなことをしなくても、昔話が子どもたちに大切な「知恵」を伝えてくれますから。

4、『ママだいすき』
小さな子どもたちには、この絵本を読んであげてください。
まど・みちおさんの文章とましませつこさんの絵が心地よい絵本です。
とっとことっとこ読み進めるのではなく、ゆっくりたっぷり絵も楽しんで
ページをめくってみてください。温かな空間が広がりますよ。

『おかあさんだいすき』

そして、赤ちゃん時代を卒業したお子さんにはこの絵本を!
お母さんのお誕生日プレゼントを探しに、いろいろな動物たちの
所にいく小さな男の子ダニー。
どの動物が教えてくれるプレゼントもピンときません。
最後に、森のくまのところに行って何がいいか聞くダニー。
くまが教えてくれたのは・・・最高のプレゼントでした。

この絵本、個人的にも大好きです。
最後の場面ではいつも胸がきゅーっとしてしまいます。
普段はほとんど思わないのですが、この絵本を読んだときだけ
「ああ、20年前に戻りたいっ!」と心から思ってしまいます。

明日は母の日・・・。
息子ズラインに「5月9日は母の日ですよ~~」と送ったライン。
3日たっても、誰からも!既読にすら!ならない!!!!
少し遠い目のくにおかです。(よよよ)

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~大人の方へ~

1999年の開店以来、休むことなく続けてきた子どものためのおはなし会が休会となり、一年以上が過ぎました。
実際のおはなし会はまだしばらく開催することができませんが、2021年1月から第2と第4の土曜日に、HPにおはなし会のプログラムを掲載することにいたしました。ぜひご家庭で絵本やおはなしをお楽しみください。
動画での配信をご希望されるお声も多数いただいておりますが、ナルニア国ではおはなし会の動画は行わないこととしております。

それは以下の理由からです。
➀絵本の読み聞かせやおはなしは、WEBではなく身近な大人が直接子どもたちにしてほしい―それは、おはなしは五感のすべてを通して、子どもたちに注がれるものだと考えているからです。自分に向かって語りかけてくれる生の声、優しいまなざし、膝から伝わる温かな肌のぬくもり、ページをめくって感じる紙の手ざわり。対面で行う読み聞かせに代替できるものは、ほかにありません。

➁この時期だからこそ、子どもたちがスマホやタブレットに触れる機会を増やしたくないと思います。WEB配信をすると、どうしても子どもたちにスマホやタブレットを見せることになります。これまで大切にしてきたものを守りたい、そんなナルニア国ならではのこだわりもあります。

その代わり、お父さま、お母さま、おじいちゃま、おばあちゃまにはスペシャルな動画をプレゼントいたします。公益財団法人東京子ども図書館の許可をいただきました。松岡享子さんからの素敵なメッセージをお聞きください。そして、それぞれのお宅でミニおはなし会を開催してください。

松岡享子さんのメッセージ(東京子ども図書館YouTube動画)

★本のご購入について★

おはなし会の本のご注文も承っております。

『わたしのワンピース』こぐま社 1210円(税込)
『子どもに語るグリムの昔話⑤』こぐま社 1760円(税込)
『ママだいすき』こぐま社 990円(税込)
『おかあさんだいすき』岩波書店 704円(税込)

★ご注文はお電話、Fax、メールにて承ります。
売場直通電話 03-3563-0730
Fax 03-3561-7350
メール narnia@kyobunkwan.co.jp