2011年9月18日~9月24日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 12点

『プリンちゃん』理論社
『どうぶつがすき』あすなろ書房
『大食いフィニギンのホネのスープ』1500 円
『ニコとねずみのすてきなせかい』フレーベル館
『うたこさん』佼成出版
『童話のどうぶつえん』アリス館
『いのちのふね』講談社
『どうぶつびょういんおおいそがし』岩崎書店
『はなのはなうた』絵本館
『つきよはうれしい』文研出版
『アップルムース』朝日学生新聞社
『みなまたの木』星雲社

♪ フィクション ♪ 10点

『ひきざんもできる名犬シロ』フレーベル館
『さくらのつぼみがひらいたら』角川書店
『父さんは地球儀の上にいる』角川書店
『ユウレイ通り商店街3 クールな三上も楽じゃない』福音館書店
『ユウレイ通り商店街4 あたしだけに似合うもの』福音館書店
『ココロ屋』文研出版
『ともだちまねきねこ』国土社
『ラブレター物語』小峰書店
『風の海峡(上) 波頭をこえて』講談社
『風の海峡(下) 戦いの果てに』講談社

♪ ノンフィクション ♪ 9点

『日本と世界の歴史対比事典』PHP研究所
『地形探検図鑑』誠文堂新光社
『どうぶつ家族』クレヴィス
『みんなで見守る世界遺産 白神山地』アリス館
『ギリシャ』ほるぷ出版
『話すための英文法』岩波書店
『仲間を信じて ラグビーが教えてくれたもの』岩波書店
『挿絵画家 アーサー・ラッカムの世界2』新人物往来社
『藤井旭の星座と星座神話 秋』誠文堂新光社
 
■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『プリンちゃん』 なかがわ ちひろ(文)たかお ゆうこ(絵)
 理論社 1100 円 11/09発行
 →プリンちゃん。ドレスアップしてプリンアラモードのお姫様に
  変身。でも、いつのまにやらまたもとのプリンちゃんに…。

『どうぶつがすき』 パトリック・マクドネル(文・絵)なかがわ 
 ちひろ(訳) あすなろ書房 1500 円 11/09発行
 →ジェーンはどこへいくのも、チンパンジーのぬいぐるみのジュ
  ビリーと一緒…。後にタンザニアでチンパンジーの研究に取り
  組んだ、ジェーン・グドール博士の少女時代を描いた絵本。

『大食いフィニギンのホネのスープ』 カンブリア・エバンズ(文
 ・絵)川島 誠(訳) BL出版 1500 円 11/10発行
 →大食いのガイコツのフィニギン。ハロウィンの日に腹ペコでや
  ってきたが、誰も食べ物を恵んでくれない。そこでフィニギン
  は、大なべに水をいれ、スープを作りはじめた…。

『ニコとねずみのすてきなせかい』 マンフレート・マイ(文)ヨ
 ッヘン・シュトゥーアマン(絵)斉藤 洋(訳) フレーベル館
 1200 円 11/09発行
 →ねずみを食べようとしたとらねこに、ねずみは「すてきな世界
  をみせてあげます」と言います。やがてねずみの後をついて行
  ったねこが見たものは…。

『うたこさん』 植垣 歩子(文・絵) 佼成出版 1300 円 
 11/09発行(クローバーえほんシリーズ)
 →お料理好きのうたこさんは、食器や台所の道具たちと仲良し。
  ところがある日、うたこさんが寝込んでしまい、みんなはうた
  こさんのためにおかゆを作ります。そして…。

『童話のどうぶつえん』 漆原 智良(文)いしい つとむ(絵)
 アリス館 1400 円 11/09発行
 →動物園の園長さんが考えた「童話のへや」の動物園。「うさぎ
  とかめ」や「3びきのこぶた」…いろいろなテーマで園内を構
  成します。東京郊外、羽村市動物公園が舞台の絵本。

『いのちのふね』 鈴木 まもる(文・絵) 講談社 1500 円 
 11/09発行(講談社の創作絵本)
 →夜が明ける少し前、「いのちのふね」は空からおりてきます。
  年をとった人、思い病気だった人…みんな気持ちよさそうに船
  に入っていきます。そして…。

『どうぶつびょういんおおいそがし』 シャロン・レンタ(文・
 絵)まえざわ あきえ(訳) 岩崎書店 1200 円 11/09発行
 →ぼくのママはお医者さん。ある日ぼくは、ママの勤める病院に
  一緒に行ったんだ。ここは動物たちの病院。ぼくはいろいろお
  手伝いをするけれど…。

『はなのはなうた』 内田 麟太郎(文)おぼ まこと(絵)
 絵本館 1200 円 11/09発行
 →「おんどりじょうずにおんどとり しりとりちりとり どんな
  とり」。…動物たちが登場するリズミカルなことば遊びの絵本。

=小学校低学年以上=

『つきよはうれしい』 あまん きみこ(文)こみね ゆら(絵)
 文研出版 1300 円 11/09発行(えほんのもり)
 →バイクにひかれて入院していたわたし。毎日、クラスメートの
  ようくんがお見舞いに来てくれた。退院しても怖くて外に出ら
  れなくなったわたし。そして…。
  1986年理論社刊を一部改稿し、絵本化。

『アップルムース』 クラース・フェルプランケ(文・絵)久保谷
  洋(訳) 朝日学生新聞社 1300 円 11/09発行
 →パパの手はアップルムースの匂いがする。優しくて、温かいパ
  パの手。でも時々カミナリを落とす。でも、そんなパパは長く
  は続かないんだ…。

=小学校中学年以上=

『みなまたの木』 三枝 三七子(文・絵) 星雲社 2000 円 
 11/09発行
 →水俣の小さな漁村にできた工場。山が枯れ、犬や猫が狂い死に
  し、平和な村が少しずつ変わりはじめていった…。
  監修:原田正純、発行:創英社

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『ひきざんもできる名犬シロ』 東 君平(文・絵) フレーベル
 館 1000 円 11/09発行
 →1980年同社刊の新装版。/オサムくんのお父さんはいつも言い
  ます。「うちのシロは名犬だ」と。でもオサムくんは腕組みし
  て考え、お母さんは大笑い。シロは本当に名犬なのかな?

=小学校中学年以上=

『さくらのつぼみがひらいたら』 秋山 りん(文)よこやま 
 ようへい(絵) 角川書店 1700 円 11/09発行
 →いつもポジティブな小学6年生のノンコ。ボランティアのクラ
  ブを立ち上げたり、動物保護団体から犬を預かったり…。でも
  、そんなノンコに心の変化が現れ…。発行:角川学芸出版

『父さんは地球儀の上にいる』 加藤 章子(文)小松 良佳
 (絵) 角川書店 1600 円 11/09発行
 →ぼくの父さんはカメラマン。スリランカに旅立ったが、スマト
  ラ沖で大地震が起こり連絡が途絶えてしまった。不安でいっぱ
  いのぼくたち家族。そして…。発行:角川学芸出版

『ユウレイ通り商店街3 クールな三上も楽じゃない』 田部 智
 子(文)岡田 千晶(絵) 福音館書店 1200 円 11/09発行
 (福音館創作童話シリーズ)
 →ぼくは三上洋平。5年1組のめんどくさいけど、学級委員長。町
  ではちょっと多きなジャーマンベーカリーの跡取り息子。冷静
  沈着なぼくが、体験学習で行かされた先は保育園。そして…。

『ユウレイ通り商店街4 あたしだけに似合うもの』 田部 智子
 (文)岡田 千晶(絵) 福音館書店 1200 円 11/09発行
 (福音館創作童話シリーズ)
 →うちは、「菅野薬局」という薬屋。理香子こと、私はモデルに
  なる夢を持っている。でも、父さんは私を薬剤師にするために
  、無理やり塾に行かせようとする。そしてある日…。

『ココロ屋』 梨屋 アリエ(文)菅野 由貴子(絵) 文研出版
 1200 円 11/09発行(文研ブックランド)
 →ぼくは、仲良しのゆうやとけんかをしてしまい、先生に「ココ
  ロをいれかえなさい」と怒られた。教室から逃げ出したぼくの
  前に、ココロ屋が現れて言った。「どのココロにしましょう?」

『ともだちまねきねこ』 松本 聰美(文)白土 あつこ(絵)
 国土社 1300 円 11/09発行
 →マキオは学校の帰り道、まねき猫を拾った。ちょっと汚れてひ
  び割れていたその猫を直したら、今まで怖いと思っていた大場
  くんと友達になれたよ。

=小学校高学年以上=

『ラブレター物語』 丘 修三(文)ささめや ゆき(絵)
 小峰書店 1400 円 11/09発行
 →様々なシュチュエーションで書かれるラブレターにまつわる短
  編集。「最後の思い出」「トンちゃん」「そのひとこと」「グ
  サッ!」、他全6編を収録。

『風の海峡(上) 波頭をこえて』 吉橋 通夫(文) 講談社
 1300 円 11/09発行
 →対馬生まれの進吾は小さい頃から父親に連れられて釜山を行き
  来していた。兄妹のように育ってきた朝鮮の俊民と勢雅。とこ
  ろが、秀吉が朝鮮出兵を始め、3人の運命が大きく変わり始め
  る…。

『風の海峡(下) 戦いの果てに』 吉橋 通夫(文) 講談社
 1300 円 11/09発行
 →地獄のようなあの戦から、三年。18歳になった進吾は対馬に帰
  り暮らしていた。ところがまた秀吉が朝鮮出兵を再開し、進吾
  は小西行長軍に加わることを命ぜられる…。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=小学校高学年以上=

『日本と世界の歴史対比事典』 関 真興監修(文) PHP研究
 所 2800 円 11/10発行
 →同時代に日本と世界でどんな歴史的な出来事があったのかを見
  開きで紹介する。古代から平成の年号誕生まで。

『地形探検図鑑』 目代 邦康(文) 誠文堂新光社 2200 円 
 11/09発行(子供の科学・サイエンスブック)
 →カルデラ、崖、線状凹地、扇状地、砂州、干潟…日本の様々な
  地形のどのようにしてできたか、豊富な写真と図版で分かりや
  すく解説する。

『どうぶつ家族』 岩合 光昭(文)岩合 光昭(写真)
 クレヴィス 1800 円 11/09発行
 →タンザニア、オーストラリア、ケニア、カナダ…世界各国の国
  立公園などで撮影した動物の家族たちの写真136点収録。

『みんなで見守る世界遺産 白神山地』 齋藤 宗勝(文)齋藤 
 宗勝(写真)アリス館 1400 円 11/09発行
 →世界遺産・白神山地。世界遺産に選ばれた理由、その保全と管
  理、中学生によるモニタリングなどを美しいカラー写真も交え
  て紹介する。

『ギリシャ』 ジェン・グリーン(文) ほるぷ出版 2000 円 
 11/09発行(ナショナルジオグラフィック世界の国)
 →ギリシアの地理、自然、歴史、文化、経済を美しい写真を中心
  に、ヴィジュアルに紹介。監修:グレッグ・アンダーソン、コ
  スタス・フラソプロス

=中学以上=

『話すための英文法』 小池 直己(文) 岩波書店 820 円 
 11/09発行(岩波ジュニア新書)
 →受動態や不定詞、分詞、助動詞…。文法をきちんと押えておけ
  ば、話したい言葉がすぐに文になって出てくる。

『仲間を信じて ラグビーが教えてくれたもの』 村上 晃一
 (文) 岩波書店 780 円 11/09発行(岩波ジュニア新書)
 →自身もラガーマンだった著者が、6人のラガーマンへ中高生時
  代を中心に話を聞き、それぞれの軌跡をまとめたもの。仲間を
  信じ、真剣勝負の中で育まれたフェアな精神は人生を豊かにす
  る。

『挿絵画家 アーサー・ラッカムの世界2』 新人物往来社編
 (文) 新人物往来社 1900 円 11/09発行(ビジュアル選書)
 →『グリム童話集』、『マザー・グース』、『クリスマス・キャ
  ロル』…挿絵140点を掲載。あらすじ付き。

『藤井旭の星座と星座神話 秋』 藤井 旭(文) 誠文堂新光社
 1200 円 11/09発行
 →秋の夜空に見える星座を星座神話を中心に解説。時間ごとに見
  える星座や全天星図も収録。

■ 今週の一冊 ■

今週の一冊は『風の海峡』(上)(下)です。『なまくら』の吉
 橋道夫さんが書いた壮大な歴史小説で、秀吉の朝鮮出兵に翻弄さ
 れるふたつの国の若者たちの姿を描いたものです。

 学校の授業で、誰もが学ぶ「秀吉の朝鮮出兵」文禄・慶長の役。
 遠い時代の歴史の”単なるひとコマ”として捉えていましたが、
 その中には朝鮮半島の人々の無念があり、戦いを強いられた者た
 ちの苦しい葛藤があったことを改めて知りました。

 血の通った歴史小説は、単なる「点」でしかなかった歴史にも血
 を通わせ、「歴史から学ぶ目」を確実に養ってくれます。

 下巻の最後に書かれた文章から、吉橋さんがこの作品に込めた思
 いと大切な宿題が投げかけられます。
 上下巻本ですが、高学年から大人まで一気に読めるので、歴史に
 興味を持った子どもがいたら是非すすめてみてください。
                         (く)