先日二つの悲しいニュースが飛び込んできました。もうご存知の方も多いと思いますが、私たちの敬愛する二人の作家が亡くなられたという知らせでした。
お一人は日本を代表する児童文学作家の佐藤さとるさん。代表作コロボックルシリーズは1959年に自費出版の形で最初の作品『だれもしらない小さな国』が刊行されましたが、この作品が大きな評価を得て国際アンデルセン賞の国内賞を得るなど、戦後の児童文学の隆盛を築いた作家の一人でした。葉っぱの下をのぞいたら、そこにはコロボックルがいるのではないかと想像した子ども時代を懐かしく思い出します。
そしてもうお一人は全世界の子どもたちに愛される“うさこちゃん”(ミッフィーという名前でも知られています)を生んだ、オランダの画家&デザイナーのディック・ブルーナさんです。しっかりとした輪郭と鮮やかな色、そしていつも生真面目に正面を向いた顔が印象的なブルーナの作品は、ロングセラー絵本として今なお多くの子どもたちの心を捉えています。作家が亡くなって、もう新しい作品が生まれないのはとても悲しいですが、残された素晴らしい財産を私たちはこれからも楽しみながら、次の世代に伝えていきたいと思っています。
★レジカウンター前と平台でお二人のミニフェアを開催中です。(終了日未定)