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みなさんは、もうこの本のことをご存知ですか?先日クリスマスフェアのドタバタの折に、人知れず入荷した『上橋菜穂子・荻原規子・佐藤多佳子 三人寄れば物語のことを』(青土社/1400円+税)です。当代きっての人気作家3人が、実はとても親しい友人同士だったというのは知る人ぞ知る事実。この3人が集まって“物語”や互いの作品について語るというのですから、面白くないはずがありません!そこで、この本の刊行を記念して3人の作家の作品を集めたミニフェアを行っています。

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上橋さんは国際アンデルセン賞作家賞を日本人として20年ぶりに受賞し、さらに秋には長編『鹿の王』を刊行されたばかり。佐藤多佳子さんは『一瞬の風になれ』(2007年の本屋大賞)で一躍大人の読者を獲得しましたが、本来は児童文学から出た方で、この秋からは久しぶりに小学生が主人公となる長編シリーズ「シロガラス」が始まりました。そして、ナルニア国のスタッフにとっては「勾玉」シリーズの作者であり、日本を舞台にしたファンタジーの第一人者ともいうべき荻原規子さん(でも、一般的には「西の善き魔女」や「RDG」の方が有名??)は、10年ぶりの歴史ファンタジーを2015年2月に徳間書店から刊行されるそうです。作品のスタイルは違っても、物語の力を信じて書き続けるこの3人の作家には、ぜひ今後も注目してください!
まだ読んだことのない作家・作品がある方は、ぜひこの機会にどうぞ~。

上橋菜穂子 『鹿の王』(上・下) 角川書店/1600円+税
佐藤多佳子 「シロガラス①~③」(以下続刊) 偕成社/900円+税
荻原規子 『あまねく神龍住まう国』 徳間書店/価格未定 ★2015年2月刊行