2012年1月1日~1月14日入荷分

■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 10点

『あかいじどうしゃ よんまるさん』福音館書店
『おにのおにぎりや』偕成社
『ぶらぶらどうぶつえん』小峰書店
『わがままくまさん』そうえん社
『もぐらくんとみどりのほし』偕成社
『おとうちゃんとぼく』ポプラ社
『あいうえおみせ』福音館書店
『ちょうちょはやくこないかな』福音館書店
『火の話』地方小出版流通センタ
『ハグくまさん』クレヨンハウス

♪ フィクション ♪ 6点

『冬ってわくわくするね』小峰書店
『しんせつなかかし』福音館書店
『ちっこばぁばの泣いた夜』新日本出版社
『愛の一家 あるドイツの冬物語』福音館書店
『アカネちゃんの涙の海』講談社
『戸村飯店青春100連発』文藝春秋

♪ ノンフィクション ♪ 18点

『こん虫のへんしん』偕成社
『こん虫のおやこ』偕成社
『2月のまき』小峰書店
『トチの木の1年』福音館書店
『写真でわかる花と虫』子どもの未来社
『月へ』偕成社
『力の事典 動きのひみつをさぐる』岩崎書店
『つめたい海のさかな』新日本出版社
『トラクタ』農山漁村文化協会
『いろいろな形の本をつくってみよう!』岩崎書店
『教科書に出てくる歴史人物物語 幕末維新編』PHP研究所
『放射線になんかまけないぞ!』太郎次郎社
『家族がなかよしになる ひなちゃんの食育』産経新聞出版
『太陽エネルギーの大研究』PHP研究所
『オシムからの旅』イースト・プレス
『阿修羅のジュエリー』イースト・プレス
『みんなのなやみ2』イースト・プレス
『増補 オヤジ国憲法でいこう!』イースト・プレス

■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『あかいじどうしゃ よんまるさん』 堀川 真(文・絵)
 福音館書店 800 円 12/01発行(こどものとも絵本)
 →ある農家に「よんまるさん」という赤い自動車がありました。
  よんまるさんは、古い自動車でしたが、どんな道でも走ります
  。ある日…。07年刊「こどものとも」のハードカバー化。

『おにのおにぎりや』 ちば みなこ(文・絵) 偕成社 1000 円 
 12/01発行
 →おにの兄弟、あにいとこおにいは、おにぎり屋さんを始めます。
  おにのおにぎりは、大人気。大きなおにが買いに来たときには
  売り切れてしまい…。

『ぶらぶらどうぶつえん』 井上 洋介(文・絵) 小峰書店
 1400 円 11/12発行(にじいろえほん)
 →ぶらぶら散歩をしながら、動物園へ。動物園の様々な動物の姿
  をユーモアを交えながら、力強いペン画で描いた絵本。

『わがままくまさん』 ねじめ しょういち(文)高畠 那生
 (絵) そうえん社 1200 円 12/01発行(日本のえほん)
 →くまさんは、冬が近づいているのに冬ごもりせずに、ウロウロ
  。森の動物たちはくまさんが心配で気が気ではありません。そ
  こでみんなで相談して…。

『もぐらくんとみどりのほし』 ハナ・ドスコチロヴァー(文)
 ズデネック・ミレル(絵)木村 有子(訳) 偕成社 1200 円 
 12/01発行(もぐらくんの絵本)
 →春になって目を覚ましたもぐらくんは、大掃除をはじめます。
  するとキラキラ光る綺麗な緑の石を見つけました。この石を空
  の上で光らせようともぐらくんは思いつきましたが…。

『おとうちゃんとぼく』 にしかわ おさむ(文・絵) ポプラ社
 1200 円 12/01発行(おとうさんだいすき)
→ぼくのおとうちゃんは、ノラさん。

『あいうえおみせ』 安野 光雅(文) 福音館書店 800 円 
 12/01発行(安野光雅の絵本)
 →「あいうえお」順と「いろは」順に色々なお店が並ぶ。
  08年刊「こどものとも」のハードカバー化。

『ちょうちょはやくこないかな』 甲斐 信枝(文・絵)
 福音館書店 800 円 12/01発行(幼児絵本シリーズ)
 →小さな花がきれいに咲いて、ちょうちょを待っています。ちょ
  うちょ早くこないかな…。92年刊「こどものとも年少版」のハ
  ードカバー化。

=小学校中学年以上=

『火の話』 黒田 征太郎(文・絵) 地方小出版流通センタ
 1300 円 11/12発行
 →ニンゲンのために火を与えることにした火の神は、ただひとつ
  約束を与えた。「火を使って殺し合いをしてはならぬ」。とこ
  ろが…。原発事故を経た著者からのメッセージ。
  発行:石風社

『ハグくまさん』 ニコラス・オールドランド(文・絵)落合 
 恵子(訳) クレヨンハウス 1400 円 11/12発行
 (人生を希望に変えるニコラスの絵本)
 →森にちょっと不思議なくまがいました。「ハグくまさん」とい
  いました。ハグくまさんは誰かに会うといつだって抱きしめて
  しまうのです。ある日のこと…。

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『冬ってわくわくするね』 ウォン・ハーバート・イー(文・絵)
 小野原 千鶴(訳) 小峰書店 1300 円 12/01発行
 (ネズミさんとモグラくん4)
 →大雪の日、モグラくんは寒くて家でおこもり。ネズミくんは、
  そりやスケートをしますが大好きなモグラくんがいないので楽
  しくありません。そこで…。

『しんせつなかかし』 ウェンディ・イートン(文)篠崎 三朗
 (絵)おびか ゆうこ(訳) 福音館書店 1200 円 12/01発行
 (ランドセルブックス イギリスのものがたり)
 →お百姓さんが麦畑にかかしを立てました。ところが親切なかか
  しは、鳥たちに自分のワラの髪の毛やボタンを次々あげてしま
  います…。表題作と「モリーさんの庭」の2話収録。

=小学校中学年以上=

『ちっこばぁばの泣いた夜』 福 明子(文)ふりや かよこ
 (絵) 新日本出版社 1400 円 12/01発行 
 →ぼくの母さんはさくら病院の看護師。そしてぼくは病院の5号
  室でちっこばぁばに出会ったんだ。ちっこばぁばは、いつも笑
  顔でぼくを包んでくれた…。

=小学校高学年以上=

『愛の一家 あるドイツの冬物語』 アグネス・ザッパー(文)
 マルタ・ヴェルシュ(絵)遠山 明子(訳) 福音館書店
 850 円 12/01発行(福音館文庫)
 →南ドイツに住むペフリング一家は、9人家族。音楽教師の父親
  と優しい母親、そして明るい6人の子どもたち。にぎやかな家
  族が織り成す毎日を描いた物語。

=中学以上=

『アカネちゃんの涙の海』 松谷 みよ子(文) 講談社 581 円 
 12/01発行(講談社文庫)
 →解説:東直子/1983年『アカネちゃんとお客さんのパパ』、
  1992年『アカネちゃんの涙の海』(同社刊)を合本。

『戸村飯店青春100連発』 瀬尾 まいこ(文) 文藝春秋
 590 円 12/01発行(文春文庫)
 →坪田譲治文学賞受賞作。2008年理論社刊の文庫化。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『こん虫のへんしん』 岡島 秀治監修(文) 偕成社 1400 円 
 12/01発行(こん虫のふしぎ4)
 →昆虫は変身して成虫になります。キアゲハやカブト虫、ナミテ
  ントウなどの変身の様子を美しい写真で分かりやすく紹介。

『こん虫のおやこ』 岡島 秀治監修(文) 偕成社 1400 円 
 12/01発行(こん虫のふしぎ5)
 →卵を生んだ昆虫のお母さんの子育ては様々。卵を生みっぱなし
  のお母さんや育てるお母さん…。美しい写真で分かりやすく昆
  虫の生態を紹介する。

『2月のまき』 かこ さとし(文・絵) 小峰書店 1400 円 
 12/01発行(かこさとし こどもの行事しぜんと生活)
 →2月の日本の行事をイラストで紹介。節分、初午、バレンタイ
  ンなど。

『トチの木の1年』 太田 威(文)太田 威(写真)福音館書店
 1200 円 12/01発行
 (ランドセルブックス 植物といっしょに暮らす)
 →縄文の昔から人々と関わりのあったトチの木。四季折々のトチ
  の木の表情と人々との関わりを美しい写真で紹介する。

=小学校中学年以上=

『写真でわかる花と虫』 江川 多喜雄(文)江川 多喜雄
 (写真)子どもの未来社 2000 円 12/01発行
 →受粉や受粉を助ける虫たちをカラー写真で紹介。巻末のCD-
  ROMを使うと、必要とするものを大きくして授業などで全員
  で見ることができる。CD-ROMつき

『月へ』 ブライアン・フロッカ(文・絵)日暮 雅通(訳)
 偕成社 1500 円 12/02発行
 →1969年人類史上初めて月面着陸したアポロ11号の宇宙の旅を描
  いたノンフィクション絵本。詩のようなしみじみとした味わい
  がある。文末に月面着陸に至る経緯の秘話が詳細に掲載。

『力の事典 動きのひみつをさぐる』 大井 喜久夫(文)黒須 
 高嶺(絵) 岩崎書店 6000 円 12/01発行
 →作用・反作用、慣性力、てこの原理、圧力、磁石の力など、小
  ・中学校で習う力学を人の動作や身近な物の動きなど、分かり
  やすいイラストで解説する。共著:大井みさほ、三輪広明、
  松浦博和

『つめたい海のさかな』 中村 征夫(文)中村 征夫(写真)
 新日本出版社 2500 円 12/01発行
 (さかなクンと中村征夫の海のおさかな大百科3)
 →流氷が押し寄せるオホーツク海や北海道、東北の冷たい海にい
  る魚たちを美しい写真で紹介する。共著:さかなクン

『トラクタ』 高井 宗宏監修(文) 農山漁村文化協会 2200 円 
 11/12発行(シリーズはたらく農業機械1)
 →様々な農業機械を写真で紹介するシリーズ。第1巻はトラクタ。

『いろいろな形の本をつくってみよう!』 水野 真帆(文)
 岩崎書店 3000 円 11/12発行(かんたん楽しい手づくり本1)
 →身近な材料で本作りを楽しむための本。ホチキス止めの本、ひ
  もやリボンで止める本、きせかえ絵本、パラパラ絵本などを写
  真で作り方を分かりやすく解説する。

『教科書に出てくる歴史人物物語 幕末維新編』 河合 敦監修
 (文) PHP研究所 1300 円 12/01発行
 →間宮林蔵、渡辺崋山、高野長英、緒方洪庵、ペリー、勝海舟、
  吉田松陰、西郷隆盛、坂本竜馬、明治天皇、渋沢栄一、福沢諭
  吉など幕末明治維新の人物25人を紹介。

『放射線になんかまけないぞ!』 坂内 智之(文)柚木 ミサト
 (絵) 太郎次郎社 1200 円 12/01発行
 →福島の原発事故で、いったい何がおきたのか?放射線とはどう
  いうものか?子どもが正しい知識を得るために、必要なことを
  分かりやすく解説する。福島県の教員自ら作った本。
  監修:木村真三

『家族がなかよしになる ひなちゃんの食育』 今津屋 直子
 (文)南 ひろこ(絵) 産経新聞出版 1200 円 11/12発行
 →ひなちゃんの日常を描いたマンガを楽しみながら、「食」の大
  切さを学ぶ本。

=小学校高学年以上=

『太陽エネルギーの大研究』 小澤 祥司(文) PHP研究所
 2800 円 12/01発行
 →脱原発、化石燃料の将来的な不足で注目されている太陽エネル
  ギー。その特徴と宇宙太陽光発電などの効率的な利用のしかた
  を豊富なイラストで解説する。

=中学以上=

『オシムからの旅』 木村 元彦(文) イースト・プレス
 1300 円 11/12発行(よりみちパン!セ)
 →2010年理論社刊の復刊。

『阿修羅のジュエリー』 鶴岡 真弓(文) イースト・プレス
 1500 円 11/12発行(よりみちパン!セ)
 →2009年理論社刊の復刊。

『みんなのなやみ2』 重松 清(文) イースト・プレス
 1200 円 11/12発行(よりみちパン!セ)
 →2005年理論社刊の復刊。

『増補 オヤジ国憲法でいこう!』 しりあがり 寿(文) イー
 スト・プレス 1200 円 12/01発行(よりみちパン!セ)
 →共著:祖父江慎/2005年理論社刊に加筆したもの。

■ 今週の一冊 ■

皆さま、今年最初のメルマガです。さすがに「あけましておめで
 とうございます」は時期はずれになってしまいましたが、今年も
 (す)(く)頑張りますので、よろしくお願いいたします。
 今年は、どんな本に出会えるか!!?!!!

 さて、今週は3冊の本をご紹介します。

 1冊目は福音館書店文庫『愛の一家』。サブタイトルに「あるド
 イツの冬物語」とありますが実はこの物語、100年以上も前に
 ドイツで書かれた作品です。

 音楽教師の父親と優しい母さん、そして7人の子どもたちが織り
 成す日々の騒動が描かれていますが、そこに描かれているのは
 どこの家庭にもありそうな日常のちょっとした事件。ドキドキ
 ハラハラするような波乱万丈の出来事はありません。
 でも、読み進めていくと不思議な安心感に包まれるのです。
 それは、きっとこの物語の中に流れているゆったりとした時間
 と空気が生み出しているくれているのかな、と思います。

 慌しさと刺激にマヒしている、現代の大人とそして子どもたち
 (!!)に、是非手にとって読んでもらいたいなと思いまし
 た。

 2冊目は、『放射線になんかまけないぞ』です。1月に朝日新聞
 で取り上げられたので記事をお読みになった方もいらっしゃる
 かもしれません。

 元々は、福島県郡山市で教員をしている先生が、授業のために
 作ったものですが、とにかくわかりやすい。
 「放射線」についての素朴な疑問から、自分たちはどうすれば
 いいのか?ということまで取り上げていますが、イラストも的
 確で子どもたちが親しみやすく理解できるようになっています
 。最後に作者である坂内先生が福島の子どもたちに向けて語っ
 たあとがきが、とても印象的でした。

 「わたしたちは、これから何十年も、放射能とかかわらなくて
 はいけないのです。ですからみなさんは、”世界でいちばん
 放射能にくわしい小学生”になる必用があります。~未来は
 みなさん自身がつくりあげていくものです。わたしはみなさん
 のちからに、とても期待してます。このテキストをもとに、た
 くさんのことを考えて、そして”行動できる大人”になってい
 ってほしいと願います」
 
 福島の子どもたちに、私たちもエールを送り続けたいと思いま
 す。              (く)

 惑星標本を地球へ回収したことで話題になった、小惑星探査機は
 やぶさのニュースにワクワクした人も多いことでしょう。しかし
 それよりずっと前に人類の大きな足跡があったのです。
 
 『月へ アポロ11号のはるかな旅』は、そのことがよくわかるノ
 ンフィクション絵本です。人類が月へ降り立ったのは、この絵本
 に描かれている時だけだったのだという事実に驚きました。
 なんとなく、人類は何度も月へ降り立っているような気分でいま
 したが…1969年7月20日だけなんですね。この1歩の意味をしみじ
 み味わえる一冊です。      (す)