2014年3月23日~3月29日入荷分
■ 今週のおすすめ ■

♪ 絵本 ♪ 4点

『パッパカサーカス』未知谷
『かきたいなかきたいな』アリス館
『ギンジとユキの1340日』文研出版
『木にとまりたかった木のはなし』河出書房新社

♪ フィクション ♪ 14点

『カアカアあひるとガアガアからす』くもん出版
『ノンキーとホンキーのカレーやさん』佼成出版
『あひるの手紙』佼成出版
『フェレット迷路』ほるぷ出版
『ハヤト、ずっといっしょだよ』アリス館
『あしたへジャンプ!卓球部』新日本出版社
『魔使いの血』東京創元社
『宝塚物語』国書刊行会
『ウィニー・ザ・プー』新潮社
『ドリトル先生航海記』新潮社
『黄昏の岸 暁の天』新潮社
『3年7組食物調理科』講談社
『月と六ペンス』新潮社
『15の夏を抱きしめて』岩波書店

♪ ノンフィクション ♪ 13点

『新幹線・特急ぜんぶ百科』交通新聞社
『日本の駅なるほど百科』交通新聞社
『あまがえる先生1ねんずかん』ポプラ社
『月の力のひみつ』 関口 シュン(文・絵) 子どもの未来社
『算数が好きになる本 算数を学ぶ意味と方法がわかる』講談社
『広島・長崎・空襲』汐文社
『捨て犬・未来と捨てネコ・未来』岩崎書店
『おさいほうレッスン』汐文社
『ヒートアイランドの虫たち』あかね書房
『いろいろなものをかこう!』汐文社
『戦火のシンフォニー』新潮社
『船長・機関長になるには』ぺりかん社
『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』汐文社

■ 今週のおすすめ ■

♪♪ 絵本 ♪♪

=幼児以上=

『パッパカサーカス』 スズキ コージ(文・絵) 未知谷 1600 円
14/04発行
→ヒヒーン、フォルテビーネ!ヒヒーンビーネ!ウマたちが力強く躍動
します…。フランスの曲馬団ジンガロの日本公演を観た感動から作ら
れた絵本。

『かきたいなかきたいな』 井上 コトリ(文・絵) アリス館 1300 円
14/03発行
→ここは文房具の国。赤えんぴつのあかいろちゃんは、「かきたいな、
かきたいな」とカタカタカタッと足踏みします…。

=小学校低学年以上=

『ギンジとユキの1340日』 渡辺 有一(文・絵) 文研出版 1400 円
14/03発行(えほんのもり)
→ある春の日、サケの子どもは、こぶし川を下りはじめます。群れの中の
ユキはギンジと出会い、海に出て、長い長い旅が始まりました。

『木にとまりたかった木のはなし』 黒柳 徹子(文)武井 武雄(絵)
河出書房新社 1800 円 14/03発行
→あるところに、木がありました。その木にとまった鳥たちは「なんて気
持ちがいいんだ」と大喜びします。やがて木は自分も木にとまってみた
いと願います…。85年岩崎書店刊の復刊。

♪♪ フィクション ♪♪

=小学校低学年以上=

『カアカアあひるとガアガアからす』 宮下 すずか(文)たなか あさこ
(絵) くもん出版 1000 円 14/03発行(ことばはともだち)
→お互いの鳴き声がうらやましくてたまらない、あひるとからす。ある日、
ふたりはそれぞれの鳴き声をとりかえっこすることにしましたが…。

『ノンキーとホンキーのカレーやさん』 村上 しいこ(文)こば ようこ
(絵) 佼成出版 1200 円 14/03発行(おはなしみーつけた!シリーズ)
→ノンキーとホンキーはカレー屋さんを始めることにしました。シェフに
なったホンキーは、一所懸命すぎてゆとりがなくなり、ノンキ―との関
係もぎくしゃくしてきます…。

『あひるの手紙』 朽木 祥(文)ささめや ゆき(絵) 佼成出版 1200 円
14/03発行(おはなしみーつけた!シリーズ)
→ほんまち小学校の1年生のクラスに、ふしぎな手紙が届きました。「あひる
」とだけ書かれていたのです。誰からきた手紙? 実際にあったエピソード
をもとに書かれた幼年童話。

=小学校中学年以上=

『フェレット迷路』 ルーシー・ダニエルズ(文)サトウ ユカ(絵)千葉
茂樹(訳) ほるぷ出版 1300 円 14/03発行(こちら動物のお医者さん)
→動物の大好きなマンディ。ある時、迷子のフェレットをみつけて一目ぼれ
しました。飼い主が見つかるまで世話をすることになりますが…。シリー
ズ完結。

『ハヤト、ずっといっしょだよ』 井上 こみち(文)平澤 朋子(絵)
アリス館 1400 円 14/03発行
→小さい頃から生き物が大好きだったマキはイギリスの乗馬学校に通い、日
本で馬のハヤトに出会う。実話に基づいた、マキとハヤトの心の交流を描
いた作品。

=小学校高学年以上=

『あしたへジャンプ!卓球部』 横沢 彰(文)小松 良佳(絵)
新日本出版社 1500 円 14/03発行
→万年勝てない部だった亀中男子卓球部だったが、市の中学校大会でベスト8
まで勝ち進む。地区大会出場のベスト4を目指して試合に臨むが…。

=中学以上=

『魔使いの血』 ジョゼフ・ディレイニー(文)佐竹 美保(絵)田中 亜希子
(訳) 東京創元社 2300 円 14/03発行(魔使いシリーズ)
→チペンデンの師匠の蔵書が焼失してしまった。そんなとき、屋敷の女主人か
ら闇に関する蔵書を売ってもいい、と手紙が届く。トムは師匠と出かけてい
くが…。魔王と立ち向かうトムの運命は?

『宝塚物語』 葦原 邦子(文)中原 淳一(絵) 国書刊行会 2100 円
14/03発行
→宝塚の伝説のスターたちをモデルに実話を織り交ぜながら、中原淳一の挿絵
とともに描く。18編収録。

『ウィニー・ザ・プー』 A・A・ミルン(文)100%ORANGE(絵)阿川 佐和子
(訳) 新潮社 1300 円 14/03発行(新潮モダン・クラシックス)
→石井桃子訳で知られる『クマのプーさん』の新訳。石井訳と比べて現代的な言
葉づかい、漢字表記が多い。“クマのプーさん”に慣れた人には、抵抗感があ
るかも。

『ドリトル先生航海記』 ヒュー・ロフティング(文・絵)福岡 伸一(訳)
新潮社 1600 円 14/03発行(新潮モダン・クラシックス)
→ロングセラーを新訳で紹介するシリーズ「新潮モダン・クラシックス」刊行。
本書は福岡伸一訳の『ドリトル先生航海記』。

『黄昏の岸 暁の天』 小野 不由美(文)山田 章博(絵) 新潮社 710 円
14/04発行(新潮文庫)

『3年7組食物調理科』 須藤 靖貴(文) 講談社 1300 円 14/03発行
→県立新居山総合技術高校食物調理科、通称「ショクチョウ」の3年7組のケイ
シをはじめとする30人の1年間を描く。料理の道を志す高校生たちの青春物語。

『月と六ペンス』 サマセット・モーム(文)金原 瑞人(訳) 新潮社 630 円
14/04発行(新潮文庫)
→ロンドンの株式仲買人ストリックランドは、40歳の時、仕事も妻子も捨てて出
奔する。彼がすべてを捨てて挑んだことは…。大ベストセラー小説を金原瑞人
が新訳。

『15の夏を抱きしめて』 ヤン・デ・レーウ(文)西村 由美(訳) 岩波書店
1700 円 14/03発行(STAMP BOOKS)
→15歳で死んでしまったトーマスだが、元恋人のオルフェ―、母親、祖父にはま
だ彼の姿が見えていた…。ベルギーの作家。

♪♪ ノンフィクション ♪♪

=幼児以上=

『新幹線・特急ぜんぶ百科』 松本 典久(文) 交通新聞社 1800 円 14/03発行
(てつどうはかせシリーズ)
→日本国内で走っている新幹線、特急をすべて写真で紹介。運転区間、停車駅、
編成表も収録。

『日本の駅なるほど百科』 屋敷 直子(文) 交通新聞社 1800 円 14/03発行
(てつどうはかせシリーズ)
→都道府県別に個性的なJR駅を写真で紹介。路線図とあいうえお順のJR駅デ
ータ約4600を網羅。

=小学校低学年以上=

『あまがえる先生1ねんずかん』 まつおか たつひで(文・絵) ポプラ社
1300 円 14/03発行
→あまがえる先生の里では春夏秋冬、季節ごとに自然が違った姿を見せてくれま
す。物語の中に昆虫や生き物、植物の図鑑も織り込まれた図鑑絵本。

=小学校中学年以上=

『月の力のひみつ』 関口 シュン(文・絵) 子どもの未来社 2500 円
14/03発行(もっとたのしく夜空の話3)
→サツキとヨウスケは、おばあちゃんのミヅキさんのお供で浜辺に行きます。潮
の満ち引きを起す月の力をミズキさんから教えてもらいます。

=小学校高学年以上=

『算数が好きになる本 算数を学ぶ意味と方法がわかる』 芳沢 光雄(文)小松
亜紗美(絵) 講談社 1200 円 14/03発行(世の中への扉)
→「算数」とは何かを基本的なことから道筋を追って、解説。計算の基本ルール
など、学校ではなかなか学べないことがらをじっくり読んで、理解しよう。

『広島・長崎・空襲』 是恒 高志編(文) 汐文社 2800 円 14/03発行
(平和を考える戦争遺物5)
→空襲と原爆で亡くなったたくさんの子どもたちが残した衣類、炭となったお弁
当、当時の様子を描いた絵などを通して戦争の悲惨さを伝える。

『捨て犬・未来と捨てネコ・未来』 今西 乃子(文)浜田 一男(写真)
岩崎書店 1300 円 14/03発行(ノンフィクション・生きるチカラ)
→捨て犬未来の「いのちの授業」を聞いた少年院の先生福岡さんは捨て猫を預か
り、同じ未来とつける。犬の未来の視点から、ネコの未来を紹介。

『おさいほうレッスン』 寺西 恵里子(文) 汐文社 1400 円 14/03発行
→裁縫道具のいろいろ、基本の縫い方、コースターやシュシュ、クッションの作
り方などを写真で紹介。11年刊『はじめてのおさいほう1 まっすぐぬう』の
軽装版。

『ヒートアイランドの虫たち』 藤原 幸一(文)藤原 幸一(写真)
あかね書房 1300 円 14/03発行
→南から北上してきたクマゼミ、北海道でも暮らせるようになったショウリョ
ウバッタなど、ヒートアイランド現象のために変わってきた昆虫の生息を写
真で描く。

『いろいろなものをかこう!』 いなだ ゆかり(文) 汐文社 2300 円
14/03発行(絵をかこう!デッサン・スケッチコツ3)
→遊びながら絵を描くことを楽しんだうえで、「人間の描き方」「風景の描き
方」を写真やイラストを使って分かりやすく説明する。シリーズ三巻目。

=中学以上=

『戦火のシンフォニー』 ひの まどか(文) 新潮社 1800 円 14/03発行
→1942年、ナチスに完全包囲されたレニングラード。封鎖されたこの町で、シ
ョスタコビーチの交響曲第7番を演奏しようとした音楽家たちの姿を描く。
極限状態の中で芸術家であろうとした人々。

『船長・機関長になるには』 穴澤 修平(文) ぺりかん社 1200 円
14/03発行(なるにはBOOKS)
→船長や機関長、一等航海士の方たちへのインタビューをし、それぞれの仕
事を紹介。海技資格や船員養成機関などなるための方法も紹介。

『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』 くさば よしみ編(文)中川 学
(絵) 汐文社 1600 円 14/03発行
→2012年、リオデジャネイロで開かれた地球環境の国際会議。誰もが関心もた
ないかに思えた小国ウルグアイの大統領の演説だったが…。演説を子ども向
けに意訳。

■ 今週の一冊 ■

今週は『戦火のシンフォニー レニングラード封鎖345日の真実』です。

特に子ども向けの本ではありませんが、著者のひのまどかさんは音楽家の
伝記シリーズ(リブリオ出版)の人、としてご記憶の方も多いのではない
でしょうか。
本作もそのシリーズと同じように、綿密な取材のもと書かれた力作です。

戦火の中、ショスタコーヴィチが「交響曲第7番」通称レニングラードを
どのような想いで作曲し、それをその地のオーケストラがどんな気持ちを
こめて演奏したのか…。芸術家が芸術家であろうとしたその苦労と苦悩が
描かれます。

音楽が、非日常の日常の中で役に立つのか?
人々の想いが伝わってきます。
各地バラバラに散った楽団員が集まって演奏する場面では、思わず目頭が
熱くなりました。

戦争と平和を考えたり、音楽をはじめとする“芸術”とは何かを考えるよ
いきっかけになる一冊だと思います。(す)