お待たせしました! ナルニア国の突撃レポーターのボク・くろみみくんが9階ウェンライトホールの西巻茅子展にようやく行ってきました。何回かに分けてレポートするので、ぜひ見てくださいね。とにかくすごい気持ちのいい展覧会だってことだけは、お伝えしたいです!


9階のエレベーターホールには、今回の展覧会のアイキャッチである花模様のワンピースを着たうさぎさんの大きな絵が飾ってあります。チラシ・はがき・懸垂幕・ポスター…みーんなこの絵で統一しました!すぐに『わたしのワンピース』の展示だってわかるでしょ?


ホールに入るとすぐに目につくのが、この『わたしのワンピース』の手描き絵本。ペンと色鉛筆とクレヨンで描かれた、まだ試作段階のダミー絵本(初期のラフ画)です。タイトルも『ふしぎなワンピース』だったんだ!でも、もうお話の骨格は出来上がってるみたいだね。


これが西巻さんの最初の絵本、今から50年前に出版された『ボタンのくに』。テキストにも絵にも、出版された完成形に至るまでにはかなり手を入れられていることがわかります。それにしてもこのリトグラフ、色がきれいだな~。


同じお部屋の中には、西巻さんの絵本第2作目『まこちゃんのおたんじょうび』が飾られています。西巻さんはエッセイ『子どものアトリエ』の中で「リトグラフ方式の大変さをできるだけ抑えるように、特色の色版をバラバラに離して配置し…赤を効果的に使うように考えた」と書いています。そう思って見ると、なるほどーという感じ。


そしてここから先にはズラリと『わたしのワンピース』のリトグラフが飾ってあります。「ラララン ロロロン」と思わず歌いたくなるね! 全場面展示なので、一気に奥の壁まで見ていってください。

→次回は、前期(~5/7まで)展示の原画をご紹介します。