年が明けたらすぐに告知が始まる(予定)教文館主催の“日本国憲法フェア”。ナルニア国では早くも平台でミニフェアを展開中です。新刊の松元ヒロさん『憲法くん』や、井上ひさしさんの憲法の絵本、今までに113万部も売れているという小学館の『日本国憲法』など、今までとは少し違った手に取りやすいラインナップで憲法の本をご紹介しています。
中でも一番のオススメは『やさしいことばで日本国憲法 新訳条文+英文憲法+憲法全文』。法律の条文は難しくてそのままではなかなか頭に入ってきません。それを私たちの身近な言葉に書き改めたものがこの本なのです。易しくなったことで目からウロコだったのが、9条2項にある「交戦権」という言葉。これは「戦争で人を殺すのは罪ではないという特権」と翻訳されていました。私たちの国はこれを憲法で“認めていない”のです。このことの意味を私たちは重く受け止める必要があるのではないでしょうか。そして、そのためにも『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』も合わせて読んで頂ければと思います。

『やさしいことばで日本国憲法』池田香代子 訳/C.ダグラス・ラミス 監修・解説/マガジンハウス 952円+税
『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』岩波ブックレット 500円+税