ナルニア国には通常読み物の棚に“作家別コーナー”があり、ムーミンの作者トーベ・ヤンソンも常設で特集していますが、今回特別に平台ミニフェアとして全面に出てきたのには訳があります。
情報通な方はもうご存知かもしれませんが、トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画“トーベ”が10月に公開されるのです。すでに公式サイトも立ち上がっていますので、気になる方は今のうちにチェックしておいてくださいね。
そういうわけで、ぜひこの機会に初めての方にも再読の方にも、ムーミンを始めとしたヤンソンの作品に注目してほしいと思い、このコーナーを作りました。

昨年フィンランドで公開された映画“トーベ”は、「トーベ・ヤンソンの半生と、知られざるムーミン誕生の舞台裏を描く情熱の物語」(チラシより)として大絶賛されたそうです。単にムーミンの作者に留まらない芸術家トーベ・ヤンソンの生涯について、事前に予習をしたい方はぜひこちらの本に挑戦してみましょう。右は2014年に出版された評伝『ムーミンの生みの親、トーベ・ヤンソン』(トゥーラ・カルヤライネン著/セルボ貴子・五十嵐淳訳/河出書房新社 4180円:税込)です。カラー図版多数で2段組400ページ弱とかなり読みごたえがあります。秋の夜長にはぴったり!
「ヤンソンについて知りたいけれど、いきなりそれは大変……」という方には、『ムーミンを生んだ芸術家 トーヴェ・ヤンソン』(冨原眞弓・芸術新潮編集部編著/新潮社 1980円:税込)をどうぞ。

また、「ムーミンは読んでいるけれど、ヤンソンの他の作品を読んでみたい」という方には、今年出版された『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』(トーベ・ヤンソン著/久山葉子訳/フィルムアート社 3080円:税込)がおすすめです。未邦訳の7篇を含む全31篇の本書は「トーベが生涯最後に編んだ傑作選」(帯より)とのこと。こちらも500ページ近い本ですが、ゆっくりと1篇ずつ味わって読みたいものです。

そして、スペシャルなお知らせを一つ。
銀座4丁目に美しい白樺の森が出現!?と話題になったKOIVE GINZA SHOPは、教文館(正しくは聖書館ビル)の1階にあるスキンケアブランド・コイヴのお店ですが、こちらの地下1階FUTURE LABOで10月17日(日)まで映画『TOVE/トーベ』の写真展が開催されています。壁面には映画の写真が多数紹介され、さらには映画で使用された本物の衣装やパペット、絵画まで見られるという大変貴重な展示会で入場は無料! ヤンソンファンは絶対に見逃したくないところですね。会場の様子は後ほどくろみみくんがレポートしますので、どうぞお楽しみに!
映画公開まで約1か月、本を読んだり展示会を見たりして、予習していきましょう~\(^o^)/

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