フィッシャー展が始まってちょうど1週間、最初の3連休で300人を超えるご来場者があるなど、今年の展覧会は出だし好調です!今週末頃から夏休みに入るところも多いはずですし、これからもっと来場者が増えるのではないかしら…。まだ来ようかどうしようか迷っている方に向けて、くろみみくんが9階の様子をレポートします。

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展覧会場を入ってすぐ右手にあるのがフィッシャーの写真。穏やかで優しそうな微笑みを浮かべた横顔がとても素敵です。49歳で亡くなったそうですが、いつ頃の写真なのでしょうか…。

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「にわのあかいばら」は、スイスの子どもならだれでもよく知るわらべうたです。こんな楽しい本が教科書だったら、子どもたちにとっては最高に楽しく心躍るものになるだろうと考えたスイスの大人はすごい!

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そしてこれが、『世界でもっとも美しい教科書』の原画です。この原画の解説にある「挿絵を描くものの役割として求められたこと」を読むと、子どもが見る絵を描く人の責任の大きさをひしひしと感じます。それに応えたフィッシャーの力のすごさも改めて感じるところです。

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これは、フィッシャーが「こねこのぴっち」や「たんじょうび」を作る前に描いた下絵です。生き生きとした動物たちの一瞬の動きや表情が、本当に素晴らしい!柔らかい水彩も素敵です。

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これらは今回お借りした中でも極めつけの貴重な資料です。フィッシャーが娘のために作った、世界でただ一つの手描き絵本『ブレーメンのおんがくたい』(長女ウルスラに贈った絵本)と『たんじょうび』(次女アンナ・バーバラに贈った絵本)。

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もちろん、原画展会場には『こねこのぴっち』や『ブレーメンのおんがくたい』『長ぐつをはいたねこ』の原画やリトグラフが展示されています。この『たんじょうび』は「ぴっち」が生まれる前のお話です、ご存知でしたか?

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会場内(一番奥のスペース)には、読書コーナーもあります。ここでは今日本語で読めるすべてのフィッシャー関連書とがあり、フィッシャーの年表やスイスの初版本なども展示されています。ゆっくりご本も読んでくださいね。

★会期中の毎月曜日(11時半~12時)と毎水曜日(18時~18時半)には、教文館展示担当者Yによるギャラリートークも開催します。会場への入場料のほかは、参加費は無料です。フィッシャーの作品について少しでも詳しく知りたい!間近で見たい!という方はどうぞご参加ください。ご来場をお待ちしています。