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村岡花子の“腹心の友”であり、大正三美人とも称される柳原白蓮についてこんな本が出ていたんだね。『西日本人物誌 柳原白蓮』(井上洋子著/西日本新聞社 1500円+税)で~す。林真理子の『白蓮れんれん』(集英社文庫)もとてもおもしろい小説だけど、西日本新聞社の本を読むと『れんれん』は「フィクションとして」のおもしろさだなと思ったよ。この人物誌では、生まれから幼少期の出来事、そしてあの(!)白蓮事件と称される宮崎龍介との恋とその後の人生も考察しているんだ。一冊読み通すと白蓮という人が立体的に浮かんでくるよ。 古い体制の世の中から新しい時代を生き抜いた、自己をしっかり持った女性だったんだな、とボクは思ったよ。日本の近現代の歴史のお勉強をし直す感覚かも。学生時代の日本史では感じられなかった“リアル感”を感じて!ツꀀそうそう、白蓮の自伝的小説『荊棘の実』の序文が引用されていて、その引用文によるとこの本の校正などは村岡花子が手伝ったことがわかります。思わず付箋でしるしをつけちゃった!