【たくさんのふしぎ40th】🤔(2010年3月号)
『おかし』
中川李枝子 文
山脇百合子 絵
福音館書店 刊
2023年9月15日 発行
1430円(税込)
40ページ

『ぐりとぐら』をうみだした中川李枝子さんと山脇百合子さんが教えてくれる「おかし」の魅力

「三度のごはんより、ボールを投げるのがすき。でも「おかし」はもっとすき」な少年、なおきが生まれてはじめておかしを食べたのは、赤ちゃんのとき。赤ちゃん用のビスケットを小さくわって牛乳にひたしたものが、記念すべきはじめてのおかしでした。なおきは、9歳になった今でもおかしが好き。お皿におかしがのっていると、うれしくなって、いやなことも全部わすれてしまいます。

おかしは、喜びをあたえてくれるだけではありません。バナナが1本手元にあれば、バナナシェイクにしたり、バナナポンチ、焼きバナナ、バナナ寒天ゼリーにしたりと、たくさんのおかしを作れる楽しさがあります。
また、家に帰って、ひとりさみしいと思う場面でも、手作りのおかしがあれば、やさしさを感じてさみしくありませんし、宿題をがんばるための、やる気にもなります。

そして、おかしには「願い」がこめられていることもあります。なおきのおじいちゃんとおばあちゃんが作ってくれた「ニンジンケーキ」には、孫たちが「けがをしないように」「たのしいことがあるように」「しっぱいしても、がっかりしないように」そんなメッセージも、こめられているのです。言葉にできない思いも、「おかし」にして伝えることができると思うと、素敵ですね。

お祝い、おもてなし、おみやげ、お礼、仲なおり……さまざまな役目がある「おかし」。
おとなも子どもも、なかよくたのしく暮らせるように、いっしょうけんめい工夫されたおかしの魅力をたくさん感じられる1冊です。
『ぐりとぐら』を生み出した、中川李枝子さんと山脇百合子さんが手がけた本書は、ただ「おかし」がもたらすよろこびを教えてくれるだけでなく、人と人の、温かい繋がりの大切さも描かれています。(み)

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