【たくさんのふしぎ40th】🤔 (2008年1月号)
『しめかざり』
森須磨子 文・絵
福音館書店 刊
2010年12月10日 発行
1430円(税込)
40ページ

人びとの思いが生み出す飾り

お正月になると家の門や玄関に縄でなった飾りが飾られます。これはしめかざりです。玄関のみならず、日本人は自分たちにとって大事なもの、例えば神棚や台所、船(漁師にとっては非常に大事なものですね)、神木や鳥居などに、藁で編んだ縄「しめなわ」を飾る文化があります。なぜお正月に飾り物を飾るのでしょうか。それは、お正月にいらっしゃる神様「年神様」をお迎えするためです。昔は日本人にとってお米がたくさんとれることは、生活をするうえでとても大切なことでした。藁は稲の葉や茎を乾燥させて編んでつくられています。人々にとってとても大切なお米を守っている藁を神様に捧げることで、年神様の来訪を慶び、新年を祝うという意味が込められています。本書にはしめ飾りの一例として「ゴボウジメ」の作り方が掲載されています。ゴボウジメとは、ごぼうのように長くまっすぐに編まれた飾りです。しっかり作らなければいけないので、力のいる作業のようです。しめかざり独自の編み方でつくられていますので、ご興味のある方はぜひ作り方のページを見てみてください。

しめかざりには決まった1つのかたちはありません。縄で編んだだけの飾りもあれば、扇やえび、ユズリハといった飾りがついているものもあります。本書にはその一例が載っています。作る人や飾る場所、地域によってもその様式は異なります。いろいろな飾りをみていると、その土地に根を張る人々が何に価値を見出し、何を大切にしてきたか、そんな思いが伝わってくるようです。人々の思いが創り出したかたち。しめかざりとはそのようなものなのだと感じました。(ほ)

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