【たくさんのふしぎ40th】🤔(1985年11月号)
『地球は日時計』
安野光雅 作
福音館書店 刊
2025年12月20日 発行
2026年2月5日 第2刷
3960円(税込)
28ページ

40年の時を経て「しかけ絵本」として生まれ変わった、幻の科学絵本

まだ時計がなかった時代、人は「影」をたよりに時刻を知りました。今は手軽に時刻が分かるようになったものの、近くに時計がなく、スマホなどの機器も手元にない状況では、どれだけの人が正確な時刻を予測できるのでしょう。時間が知りたいときに、現在も「影」に注目しているという人がいたら、それは稀有な存在ですが、影から時間がわかったらおもしろいと思いませんか。この1冊を読むと、日時計の見方がわかるだけでなく、つくることもできますよ。

さて、これからあなたにいくつか質問をします。順にお答えください。
最初の質問です。時計の針が正午をさしているとき、地球と太陽はどのような位置関係にあるでしょうか。また、おなじ正午でも、季節によって太陽の高さがちがう理由は何でしょう。
次の質問です。1年間は約365日ですが、どうして365日か知っていますか。ヒントとなるキーワードは「公転」です。
最後の質問です。「なぜ、地球は日時計」なのでしょう。ゼンマイも電池もない日時計が時計の役目をできるのは、なぜだと思いますか?

すらすらと質問に答えられた方は素晴らしいですが、言葉につまってしまったという方は、安野さんがひとつひとつ分かりやすく教えてくれるのでご安心ください。
本書の15ページまでに書かれたことが理解できると、地球の上のどこでも、その場所に合った日時計をつくることができます。自分のすんでいる町の日時計はもちろん、どんなに遠くの町にすんでいる友だちのための日時計でもつくれるそうですから、ぜひやってみてください。「小さいつくえの上で地球の動きを感じとれるのは、すばらしいこと」だという、安野さんの思いを感じられることでしょう。

「わからない」で終わらせてしまうのはもったいない。ぜひ、ページを開いてほしいです。この世に生きるすべての人が知るべき、当たり前だけれど当たり前じゃない「ふしぎ」を考えていると、自分が今ここに存在していることが「奇跡」であることを実感します。

本書は、40年の時を経て「しかけ絵本」として生まれ変わった科学絵本。安野さんの生誕100年を記念して出版されました。仕掛けは手作り!文字だけではわからないことも、仕掛けがあることで理解が進みますし、楽しいです。昨年の12月に出版されましたが瞬く間に品切れとなり、今年の2月に重版分が入荷したものの、すぐに店頭分が品切れ、3月に入り、再び重版分が再入荷したという状況であるほど、多くの人の手に渡っている作品です。本書とあわせて『天動説の絵本』(福音館書店/安野光雅 作)もおすすめです。(み)

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