【たくさんのふしぎ40th】🤔 (2011年2月号)
『月へ行きたい』
松岡徹 文・絵
福音館書店 刊
2014年9月5日 発行
1430円(税込)
40ページ

いざ、月旅行へ!

月へ行きたい、と思ったら、どのような方法が思い浮かぶでしょう。車?飛行機?はしごをかけて登っちゃう…?なんてことはさすがに無理がありますね。

車や飛行機では月まで行くのに時間がかかってしまいますが、問題はそれだけではありません。大きな問題は宇宙空間に空気がないこと、そして地球に重力があることです。飛行機は地球の大気圏内なら飛ぶことができますが、空気中にある酸素を燃やして動力にしているので、空気がない状況では空を飛ぶことができません。さらに地球の外に出るためには、地球の重力を振り切って進む力が必要です。そのため、地球から月へ行くための条件は3つ。①重力を振り切って地球から飛び出せること、②厳しい宇宙の環境から身を守れること、③空気のない宇宙でも進む力をつくれること。そして、それを可能にしたのがロケットです。

ロケットには燃料とそれを燃やす酸素が大量に詰め込まれています。詰め込まれている燃料を酸素で燃やして、重さ約2900トン、高さ110.6メートル、直径10.1メートルのロケットを動かすのですから、大量の燃料と酸素が必要になりますね!本書にはロケットの仕組みや内部の様子が詳しく書かれています。ロケット好きだけでなく、機械が好きな人、宇宙そのものに関心をもっている人にも興味津々で見てもらえると思いますよ。

人類が初めて月面着陸して以来、ロケットの活用が続いているのも納得。でも、3つの条件さえ満たせば宇宙に行く手段はロケットでなくてもよいと思いませんか?世界には様々な方法で宇宙に行くことを考えている人たちがいます。中にはちょっと奇抜な(!)アイデアも。まだまだ宇宙の研究は続いているのです。もしかすると、本書を読んだ誰かが新たな方法を思いつき、それが実現するなんてこともあるかもしれませんね。宇宙にはロマンがあふれています。(ほ)

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