【たくさんのふしぎ40th】 🤔 (2016年9月1日発行)
『川は道 森は家』
伊藤健次 文・写真
福音館書店 刊
2023年6月15日 発行
1430円(税込)
40ページ

トラやクマが息をひそめる森の奥へーー

北海道の北西、日本海をはさんだロシアの沿岸にウスリータイガとよばれる森がひろがっています。そこはアムールトラやクマ、シカやイノシシがすむ豊かな森です。
深い森には道路はなく、著者は最奥のヤール村に住むウデヘ族の漁師と一緒に舟で川をさかのぼり、森の奥へと入っていきました。
迷路のような川なのに、地図を見ることもなく舟をあやつる漁師。しかも歌を口ずさみながらと言いますから、驚きです。
その川と森の様子の写真が満載ですが、ページからはなんとも濃密な生き物の気配を感じます。川や森自体が生きているかんじ、とでも言ったらいいのかな。

古くから村に暮らす人たちは「川は道、森は家」と言って、タイガを語ります。自然と共にたくましく生きていく姿が綴られています。
彼らの生き方は決してラクではありません。でも自然を敬い、ヒトも自然の一部として生きるさまは、魅力的に映ります。ヒトの本来あるべき姿なのかもしれません。
だからといって彼らのように暮らすことは難しいでしょうが、せめて精神だけでもーーと思いました。

読み終えて、絵本『鹿よ おれの兄弟よ』(神沢利子 作/G・D・パヴリーシン 絵 福音館書店)を連想しました。
ぜひ、あわせて読んでみてください。感動が際立ちます! (す)

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