セミの声を聞くと、「また今年も夏がきたな〜」と思います。そんな夏もすでに中盤。
ナルニア国の店内入ってすぐ右手の壁際では、中高校生におすすめしたいYA文学のフェアを行なっています。題して「この夏は一度きり」
実はこれ、夏をテーマにした2F和書部とのコラボ企画でもあります♬(和書部でのフェアのタイトルは「宙と空のいろ」)それぞれまったく異なる作品を展開していますので、ご来店の折にはどうぞ両フロアをご覧ください。

さて、9Fナルニア国で取り揃えているのは小説や物語、エッセイ、怖い話などなど。中には通常在庫していないちょっぴりめずらしい作品もあります。その中から一部をご紹介しましょう。
・・・「*」マークは今回特別に在庫している作品です・・・

『てくてく青空登山』 おすすめ度:★★★★★
安西水丸 著/MURREN BOOKS/定価1,320円(税込)
人気あかちゃん絵本『がたん ごとん がたん ごとん』(福音館書店)などを手がけるイラストレーター・安西水丸さんの低山登山にまつわるエッセイ集。夏山のきらめきや、高校生の水丸少年のうぶな様子が眩しい1冊です。カラーイラスト満載の軽装版は気軽に手に取れる嬉しさ。編集・出版は『岩波少年文庫のあゆみ』(岩波書店)や小冊子「murren」で知られる若菜晃子さんです。山に登る人も登らない人も、はたまたこれから登ろうかなと考えている人にもおすすめです。

『THIS ONE SUMMER』  おすすめ度:★★★★★
マリコ・タマキ 作/ジリアン・タマキ 画/三辺律子 訳/岩波書店/定価2,420円(税込)
子どもをもうひとり望む母親、それによる両親の不和、自分自身の揺らぐ心と体、友人のことーー。湖のほとりの別荘で過ごした少女の一夏の思い出を描いたグラフィック・ノベル。思春期の少女たちの繊細な心を綴った本書は「ニューヨーク・タイムズ」でベストセラーに選ばれ、コールデコット賞やイグナッツ賞を受賞した話題作。320ページと厚みのある本もコミックとあらば瞬く間に読めてしまいますよ。

『彼の名はヤン』(手前)  おすすめ度:★★★★★
イリーナ・コルシュノフ 作/上田真而子 訳/徳間書店/定価1,430円(税込)
第二次世界大戦末期のドイツを舞台に、17歳の少女レギーネは付き合うことが大罪とされたポーランド人の青年ヤンと恋に落ちます。しかし、幸せな時間はそう長くは続きませんでした。逮捕されて無理やり引き離されたふたりは……。ナチス支配下の恋人たちが人を愛することの美しさや世界の広がりを知っていく姿に心を揺さぶられます。

『君が夏を走らせる』(奥) おすすめ度:★★★★
瀬尾まいこ 著/新潮文庫/定価737円(税込)
夏休みのアルバイトはあかちゃんの子守ーー!? 高校もろくに通わない不良少年が先輩に頼まれたのは、1か月間、1歳の娘・鈴香の面倒を見ること。おにぎりを作ったり絵本を読んだりオムツを替えたりと奮闘するうちにふたりの距離は縮まっていきますが、別れの日も近づいてきて……。二度と戻らない夏を見つめた温かなストーリーです。

2F和書部ではブルーを基調とした表紙の本が勢揃い! 清涼な風が吹き渡る一角です。
担当者のイチオシは『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!』とのこと。好評の「先生」シリーズの1冊で、生き物好きにはたまらないノンフィクションです。

 

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