昨年、小泉八雲の評伝を翻訳された小宮由さんが満を持して挑まれたのが八雲の『怪談』の翻訳。全国発売は来週末頃ですが、ナルニア国にはどこの書店よりも早く入荷し、そこに小宮さんの直筆サインをいただきました~\(^o^)/ これまでにもたくさんの翻訳がある『怪談』ですが、子どもの本の翻訳者である小宮さんがこだわりを持たれたのは「八雲がセツさんから聞いたように、耳から聞いて楽しめる文章にすること」だったそうです。文学的に美しい八雲の『怪談』は黙読するにはよいのですが、語り継がれた素朴な口承文芸ではなくなっている面もあるため、聞いて楽しむ『怪談』は、これまでの作品とは違った味わいがあるかもしれません。ぜひ皆さん、まず声に出して読んでみてくださいね。

→サインはこんな感じ!

そして、もう一つぜひお伝えしたいのが、この本の装丁の美しさ。様々な部分にこだわりをもって作られているのですが、図書館でブッカーがかかってしまったら絶対に分からない! ですからぜひ書店の店頭で現物をお手に取ってほしいのです……。表紙カバーの色に使われている赤も印象的ですが、少しざらざらした手触りの紙も独特の質感で、指先から伝わる「ゾクゾクッ」という感じがすでに『怪談』!

表紙を開くとまたこの見返しがスゴイのです。黒の地に銀で模様が描かれており、整然と並んでいるのは百合の花と白鳥――不思議なことに意匠がとてもよく似ていて、繰り返し見ているうちに百合が白鳥に、白鳥が百合に変わっていくような、そんな魔法にかかってしまう魅惑の見返しなのでした。

さらにもう1枚めくると今度は百合の花が赤く彩色されて……それが一体今度は何に変わるのか、ぜひ本を手に取ってご覧ください。こういう幻想的な本の作りがすでに物語の始まりになっています。劇場で緞帳が上がり、薄いベールのような幕が上がって舞台が始まる、そんなイメージがわきます。

そして、さらには書籍本体にもこんな工夫がされています。写真ではよくわからないかもしれませんが、カバーを取った本体の表紙を光に透かして見ると、表紙と同じ絵が浮かび上がってくるという造本の手のかけよう! 物語に入る前に、その佇まいで隅から隅まで楽しませてくれる1冊です。小宮さんの直筆サイン入り書籍でご希望の方は、どうぞナルニア国までご連絡ください。サイン本のお取り置きはできませんが、遠方の方には着払いにてお届けも承っております。

✭今回は書籍の外側の美しさに関するお知らせでしたので、作品そのものの魅力については、また改めて🎤

先行販売中~! 小宮由さん直筆サイン入り新刊書籍、限定20冊!
怪談 こわくて不思議な10の話』小泉八雲 作/小宮由 編・訳/アノニマ・スタジオ刊 1870円(税込)

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