2024年が明けました。今年はいったいどんな年になるのだろうと、災害や事故、そして戦争のニュースを見ながら思います。そして、自分の心の思うままに好きな本を読み語る自由があることは決して当たり前ではないと、世界を見渡して思うのです。

現在パレスチナで起こっている戦争のニュースを目にするのは辛いことです。でも、距離的に遠く離れた場所にいるからこそ、どちらかの味方をするのではなくどちらの立場にも思いを寄せることができるのが、もしかしたら私たちの強みかもしれません。(それでも「殺すな」とだけは言いたい!)

2019年に出版されたヴァレリー・ゼナッティの『瓶に入れた手紙』は、まさにこのガザ地区が舞台としたYA文学です。イスラエルの少女タルとパレスチナの少年ナイームの、怒りや憎しみ、とまどいと小さな希望が読む人の心をゆさぶります。このような戦争が始まってしまった今は、以前読んだとき以上に二人の恐怖と苦しみが近くに感じられるのです。

2月の下旬には翻訳者の伏見操さんをお招きしてトークを開催します。皆さんとご一緒に、自分には何ができるか考えるきっかけとしたいと思います。詳細は近日公開の予定です。一日も早い停戦を願いつつ……。

『瓶に入れた手紙』ヴァレリー・ゼナッティ作/伏見操 訳/文研出版 1650円(税込)
合わせて読みたい☞『戦争とは何だろうか』西谷修 著/ちくまプリマー新書 902円(税込)

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