クリーンヒット⚾ フィクション
『かこさとし童話集➀ 動物のおはなし〈その1〉』
『かこさとし童話集② 動物のおはなし〈その2〉』
『かこさとし童話集③ 動物のおはなし〈その3〉』
『かこさとし童話集④ 日本のむかしばなし〈その1〉』
かこさとし 作絵
偕成社 刊
➀、②→2023年10月 刊
③、④→2023年11月 刊
定価 各1980円(税込)
158~262ページ
対象:小学校低学年から

どこから読もうかな? 長いあいだにわたって書いていた たくさんのお話を、自ら編んだ童話集。

『からすのパンやさん』や『だるまちゃんとてんぐちゃん』などの多くの絵本を描いたかこさとしさん。惜しまれつつ2018年に逝去されましたが、どの絵本もまだまだ現役! たくさんの子どもたちに今も親しまれています。そんなかこさんの新刊がこのたび、刊行されました。率直にびっくりしました。現在、1~4巻までが刊行されていますが、来春までに全10巻の予定とのこと。ますますびっくり!

これまで雑誌に掲載されたり、紙芝居として書かれたお話を亡くなる前までご自身で種類を分類し、編まれていたのだとか。その初出は巻末に詳しくあるので、大人の方はぜひその部分も見てみてほしいです。

さて、1冊ずつみていくとどの巻にも10以上のお話が収録されています。短いながら、どれもかこさんらしいユーモアに溢れ、ゆかいです。イッキに読むというよりも、少しずつ読み進めていくかんじ。また順番に読まなくてもいい、気楽さがいいなと思いました。
また目次を読むだけでも、なんだか笑っちゃう。例えば1巻目を見るとーー「おちていたへんなもの」「おすましヌルちゃん がんばりタラちゃん」「しましま楽団 しましま大えんそう会」「ネンネンねずみの ネンネンねがい」といった具合。どんな話か気になるでしょう? ぜひ、実物を手にしてみてください!

それから造本も凝っていて、かこさんの故郷、越前市の和紙工房で作られている、廃棄される野菜や果物の皮などを利用して作られた和紙(フードペーパー)を扉ページに使用されているそう。各巻ごとに異なる表紙のカラーもほどよいかんじです。並んだら壮観ですね!

絵本から読み物への移行期の子どもに、読んでやってほしいと思います。寝る前とか、学校の授業の前や、帰りの会の前の空き時間とか(小学校の学級文庫にあったらいいのに!)……。
個人で全巻を揃えるのはいろんな意味で難しいでしょうが、図書館や小学校、保育園などではぜひとも揃えてほしいものです。かこさんの絵本に親しんだ子が手にしやすい本ではないでしょうか。

子どもにまっすぐに向き合う作家の姿勢を感じられます。現在の作家には描けない世界観かと思います。 (す)

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