
クリーンヒット ⚾ フィクション
 『魔女がやってきた!』
 マーガレット・マーヒー 作
 尾﨑愛子 訳
 はたこうしろう 絵
 徳間書店 刊
 2024年6月30日 発行
 128ページ
 1650円(税込)
 対象:小学校中学年から
いろんな魔女が出てくるお話を五つ集めた物語集!
『魔法使いのチョコレート・ケーキ』(福音館書店)や『めざめれば魔女』(岩波書店)などの著作で日本でもおなじみのマーヒーの新刊です!
 また新しい作品を読めるとは思っていませんでした~。いやはや単純に嬉しいです。
本書はいろんな魔女がでてくる短いお話を5編集めた物語集です。
 デイビッドとお母さんがケーキを焼いていると魔女が舞い降りてきて、庭のサクラの木の枝にすわりました。魔女はケーキを欲しがっているようです(「サクラの木の上の魔女」)。
 サラが新しい家に引っ越しました。するとほうき入れの戸だなから小さな声が聞こえてきました。自分は王さまで悪い魔女に閉じ込められているというのです(「ほうき入れの王さま」)。
 なかでも個人的に気に入った話は「ふたつのかげを持った男の子」。自分の影を大事にしていた男の子がある時、魔女の影を預かることになる話です。こんなことが起きたら、どうしようと思いました。この男の子のように魔女の影の世話なんてできるかしら???
 ちょっぴり怖さの余韻も残ります。
どの話から読んでもOK! なつくりなので、気軽に手に取ってみてほしいです。読んであげれば低学年の子でも楽しめそうです。
あ、あと挿絵がとてもいいです。絵の配分が絶妙、と思いました。うまいなぁ…。 (す)
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