クリーンヒット⚾ ノンフィクション
『10代のうちに考えておきたいジェンダーの話』
堀内かおる 著
岩波書店 刊
2023年12月20日 発行
990円(税込)
196ページ
対象:中学生から

私らしいワタシってなんだろう

「ジェンダー」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、やさしい語り口でジブンゴトの問題として捉えられるよう書かれています。中高生にとっても身近な具体例を多く取り上げているので、見た目ほど難しくはありません。
大人の読者にも入門編として最適だと思います。

目次を見ると「1 ジェンダーってなんだ?」「2 つくられる「女の子」「男の子」」「3 ジェンダー化の装置=学校?」「4 他社のまなざしの中の自分」「5 大人になっていく過程で出会うジェンダー」「6 ライフキャリアの実現に必要なこと」とあります。
わたしが子どものころはごく当たり前に、今でも結構見聞きするのは「女子はピンク系が好き、男子は青系が好き」とか「女子は理系が苦手、男子は文系が苦手」などの性別による決めつけ。いつ、誰が決めたのでしょうか。本当にそうなの?
知らないうちに刷り込まれている事象も多いかも、と思いました。ジェンダーについての思い込みをなくす、いやまず気がつくことが大事ね、とも思いました。その先に互いを認め合う社会があるのでしょう。
中高生や若い人のこれからには必然のこと、大人はアップデートのための参考書となるのかな。

「はじめに」で書かれている著者の友人の話ーー「大学に行くのなら国立の女子大しか認められない」云々のエピソードは、現代の感覚では「?」でしょう。でも今でもここまでひどくなくても似たようなことは社会に多く存在するよな~ともどかしくなりました。
もどかしくても、考え続けることでしか打開しないんだろうな。そのための手助けになる1冊です。巻末には「次の一歩のために」と称したページで映画や書籍、コミックを紹介しています。引用文献も豊富に記載があるので、これらも手にしてみてはいかがでしょうか。 (す)

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